今日はS-WORKS TARMAC SL6 ULTRALIGHTのDuraAce Di2完成車のフィッティングを行っていました!
実測重量6.2kgなんだそうです!
これまでターマックって超軽量なイメージが無かったのですが、新作は軽さで攻めてます!
今回は珍しくフィッティングのビフォー・アフターを。
ビフォー
アフター
並べてみていただけると、懐に余裕ができているのが分かると思います。
ただ、これで、、、
サドル高が2cm上がり、ステム長が1cm伸びて、ハンドル高は5mm下がってるんですよね~
低いサドル&近いハンドルが必ずしも楽なポジションとはかぎらないという例です
フィッティングでは、まずインタビューを行い、乗り方や目標、気になっているポイントを細かく聞いていきます。
その後、マッサージベッドを使って体の可動域の計測を行います。
左右の脚の長さの差の計測や、自然にしている時の足の向き、関節や靭帯や筋肉の柔軟性等々、細かく体の特徴を捉えていきます
そして最後にローラー台に乗ってもらいながらフィッティングをしていきます
まずクリート位置を決め、外側顆の上を腸脛靭帯が通過しないギリギリのサドル高までサドルの高さを上げます。(股関節や下肢の柔軟性が高い人に限りますが。。。)
その後、サドルの前後位置を決め、ステム長やハンドル幅を決めていきます
この時、下ハンドルを持った時の大腿骨の延長線と仙骨の角度と、マッサージベッドで事前に調べた股関節屈曲角度を見比べ、最低ハンドル高を決めていきます。
で、お客様のフィーリングも加味しながら、最低ハンドル高以下にならないようにハンドルの高さを決めていきます。
ここまで決まったら、最後に足回りを仕上げていきます
ペダリングをしている時の膝の動きを観察します
踏む際、右膝は外へ左膝は内に倒れる動きをしていました。
ここで、この動きの原因を考え、対処をしていきます。
今回のお客様は左右の前足部の傾きに差異がありました。
左足は親指側がややせり上がっている5度程度の内反足。
右脚は真っ平な前足部の構造でした。
お客様の履かれているシューズはS-WORKSのSUB6シューズです。
この靴にかぎらず、スペシャライズドのシューズは最初から親指側に5度内反の角度が付いています
それは軽度~中程度の内反足が多数派だからです。
ただ、今回右足の裏は平なので、この角度は逆効果。
右膝が外向きに倒れている原因かもしれません。
なので!
その角度を打ち消すために、外反用のウェッジを右の前足部のインソール下に入れました。
これで膝が外に倒れる動きが解消され、同時に反対側の脚が内に倒れる動きも解消されました。外に倒れる動きに引っ張られて、もう片方の膝が内に倒れていたようです
ただ、まだペダリング時に膝のブレがあります。
土踏まずの深さに有ったインソールはすでに入っていたのでインソール原因説は除外
自然に立っている時と、力をかけて踏ん張った時の足の向きが外旋気味だったので、スピードプレイのZEROクリートのヒールイン側の可動域を少し広げました。
すると、膝のブレも解消されました♪
これでひとまずフィッティングは完了!
この後、ローラー台の上だけでなく、外を500kmほど実走してもらい、フォローアップをやって初めてフィッティングは完了です
今日は恰好良いバイクでフィッティングを受けに来ていただきありがとうございました!!
http://www.81496.com/jouhou/bgfit/bgfit.html
(ボディージオメトリフィットのページ)
上のページにBGフィットを紹介しています!
もしご興味あればチェックしてみてください♪
膝の決まった箇所に痛みが出る方や、今まで我流でポジションを作ってきて体に合ったポジションを出したい人や、可動域の範囲内で可能な限りハンドル高を落としたい!というような人にフィッティングははおススメです
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