表彰台の常連で、半年前に骨折を経験したスタッフにRETULフィット。 | 京都→吹田 チャリンコ通勤!!

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今日はスタッフT君のフィッティングを行っていました!

T君は表彰台に乗りまくるレベルのクライマーです。

 

もう坂しか走らず、坂に特化した体形をしています。

そんな彼ですが、去年の冬に落車し、大腿骨骨折。

その後リハビリを行い、また戦えるレベルにまで戻ってきている状態。

 

ここで靴を新調するという事で、このタイミングでのRETULのフィッティングをすることになりました!

 

個人的にも、大腿骨が骨折した事による影響が気になります。

脚長差か可動域に影響があるかもしれません。。。

 

とりあえずフィット前アセスメント。

こんな風に座骨結節を計測。他にも骨の長さ等を計測していきます。

 

今回計測した所、骨折した方の大腿骨の長さが、骨折していない方の大腿骨の長さよりも短くなっている事がわかりました。

 

また、直接の影響は不明ですが、骨折した方の脚の方が腸脛靭帯の柔軟性が低いです。

 

後は、骨折と関係ないですが、前足部の内反角度が左右で異なっていました。

他に、シューズにデフォルトで入っているインソールのアーチサポートよりも土踏まずの深さが深い所もポイントです。

 

体の計測が済んだ後、フィッティングに移ります。

 

まず体にハーネスを貼っていきます。

このハーネスというのがLEDのポインターのような物で、その動きを3Dモーションキャプチャーのカメラで撮影し、解析していきます。

 

このシール貼りが胆です。

で、計測開始!

 

物凄く高いサドル高に低いハンドルでペダルを回す人なので、傍目から見ると凄いポジションです。

ハンドルサドルの高低差は9.5cm。

 

フタをあけてみると!サドル高が大きく下がりました。

サドル高が高すぎると、ペダリングのたびに膝の外側の骨「外側顆」の上を腸脛靭帯が通過します。そのため膝の外側に痛みが出る事が多いです。(腸脛靭帯炎というやつです。。)

 

ただ、以前彼にBGフィットをした時と比べても大きく下がりました。

何でかな~?とよくよく見てみると、結構骨盤を立ててサドルに座っています。

 

以前はサドルの上で骨盤が大きく倒れていたので、その影響でサドル高をもう少し上げられたのかもしれません。

サドルをスペシャライズドのPOWERにすれば、自然と骨盤が倒せるので、以前彼がそのサドルを使ってたのも原因かもしれません。

 

後、もう1点気になっていたのが、アンクリング量です。

彼はペダリング中に踵があまり上がりません。以前は大きく上がっていた印象があります。そのあたりもサドル高が大きく下がった原因かもしれません。

 

ハンドルが1cm上がって、サドルが3cm下がったのですが、それでもまだガンガン前傾姿勢ですラブラブ!

 

その後、膝の上下運動をスムーズにするために色々と。

 

まず大腿骨の脚長差起因と思われるブレに対応するために、クリートの前後位置の調整。

 

土踏まずにサポート入りインソールを入れ!

 

左右で膝が内に倒れる度合いが違うので、大きく倒れている方が、前足部の傾きが深い方であることを確認した上で、インソール下にウェッジを入れ左右非対称な前足部の角度をつけます。

 

あと、右膝にブレが残っていたので、腸脛靭帯の柔軟性の左右差起因と検討をつけて右膝のスタンスをわずかに広げてあげたらペダリングの上下運動がスムーズになりました♪

 

http://www.81496.com/jouhou/bgfit/bgfit.html

(BGフィットのページ)

 

想定していたよりもサドル高が下がりました。

ここは実際に乗っていただいて、その後にフォローアップをします。

 

スタッフT君=殺人的なハンドルサドル高低差

というイメージがあるので、そうじゃなくなった時どうなるのか気になります。。。

 

フィッティングが済んだあと、夜練に繰り出していったので、どうなったか連絡お待ちしておりますm(_ _)m