昨日、キャノンデール社のSLATE試乗会に寄せていただきました!
とても楽しくお勉強させていただきました。
キャノンデールのSLATEはフロントフォークがサスペンションになっているロードバイクのような乗り物です。
しかしサスペンションがついたロードバイクでしたらスペシャライズド社も出しています。
新型のROUBAIX(ルーベ)です!
この2つのバイク、知っている人は全然違うバイクってことを分かっていると思うのですが。。。
現物を見たことが無い人や、乗ったことが無い人にとっては少し違いをイメージしづらいと思うので、ザックリと用途の違いを説明します!
SLATEは言うなれば、ドロップハンドルのついたMTBです。
MTBと違う点と言えば、サスペンションのトラベル量が30mmと小さい所と、タイヤがスリックタイヤな所、そしてドロップハンドルがついているという所でしょうか。
SLATEはマウンテンバイクと比べると、走りが軽く、速く遠くまで走るのに適しています。ただ、これはあくまでも「MTBと比べたら」という前提がつきます。
なので、例えば私は京都と奈良の境目に住んでいるのですが、京都の北山のトレイルに入りたい時、MTBだと自走で50km離れたトレイルまでアスファルトの上を走っていくのは嫌ですが、SLATEだったら特に問題なく走っていけます。
ただ、当然普通のMTBと比べたら荒れた道を走れる限界値が低いので、MTBだったら簡単に走れるようなトレイルでも、SLATEだとスリル満点の楽しいコースに変貌します
案外、シクロクロスやMTBの上級者がSLATEを所有すると楽しめるかもしれません。
一方スペシャライズドのROUBAIXはあくまでも、レース志向のロードバイクです。
こっちには、ステム下に「フューチャーショック」という20mmトラベルのサスペンションがついています。
SLATEが30mm、ROUBAIXが20mmなので、1cm違いじゃないか!
と思われがちですが、自転車設計されている方向性が全く違います。
まずそもそもROUBAIXはサスペンション等のギミックが無いと、結構剛性の高い自転車です。
S-WORKSグレードでFACT11rカーボン(S-WORKS TARMACと同じカーボン)を採用。それ以下のEXPERT、COMP、ELITEの各グレードでは、TARMAC EXPERTと同じFACT10rカーボンを採用しています。
このFACT10rカーボンは中々硬く軽量で、ロードレースに向いています。
そこにフューチャーショックというサスペンションと。
サドル下で上下に撓るシートピラー。
それから、シートピラーそのものを前後に撓らせるために、クランプ部を下にして、シートチューブとシートピラーの間に隙間を設けています。
こういったギミックがついているので、乗り心地はメチャメチャ良いのです。
普通乗り心地の良い自転車はフレームそのものが柔らかいので、どうしても上り坂の性能が劣ります。
しかし、ROUBAIXは走りに必要なフレームの剛性確保と、乗り心地の良さの確保を別の方法で行っているので、二律背反の性能が共存できているのです
ただ、そうはいってもROUBAIXはロードバイクです。
なので、タイヤ幅は28mmまでしか付けられません。(メーカーによってはギリギリ30mmいけるかどうかです。)
そういった意味では、42mmのタイヤが装着できるSLATEと用途が異なってくるのは明らかです。
ですので!!
●レースに出る予定が無く、週末にロングライドがしたい。時々オフロードにも入りたい。→SLATE
●ロングライドのイベントなど、ある程度スピードを出して坂も登るようなルートでロングライドをしたい。オフロードに入る予定はない。→ROUBAIX
という住み分けで良いと思います。
どちらのバイクもとても優れていて、用途さえ間違えなければ最高に楽しめると思います!
間違いの例→ROUBAIXでトレイルに入る。SLATEで乗鞍ヒルクライム。。。。
それはそれで面白そうですね
皆さん、自己責任で大いに間違ってください
http://www.81496.com/jouhou/road/specialized2017/specialized2017.html#roubaix
(ルーベ 2017年モデルのページ)
新型ルーベが今、在庫分に限って特価になっています!
もしご興味あれば、ぜひお店まで見に来てください!