小柄でバイクサイズが大きめな方へのフィッティング。 | 京都→吹田 チャリンコ通勤!!

京都→吹田 チャリンコ通勤!!

京都から吹田までロードバイクで自転車通勤している自転車屋店員の日常をつづるブログ!!

今日はボディージオメトリフィットを行っていました!

ご来店いただき感謝ですm(_ _)m

同じチームの方の奥様で、以前のフィッティングの結果を喜んでいただき、紹介していただきました。

 

ご紹介いただきありがとうございます!

 

今回のフィッティングのテーマは、サイズの大きなバイクで体に合わせたポジションをいかに出すかでした。

 

よく、サイズの大きな自転車に乗られる方は、まずステムを短くします。

それでもリーチが遠い時はサドルを前に出しがちです。

 

しかしその方法だと、座る位置が前になりすぎてしまい、膝への負担が大きくなったり、パワーロスが大きくなったりします汗

BGフィットの考え方では、ポジションはクリート→サドル→ハンドルの順に出す方が良いです。

 

今回も足裏からポジションを出し始めた結果、当初よりサドルが後退しました。

その結果、元々遠かったハンドル位置が、より遠くなってしまいましたガーン

 

しかし!

それを見越したように、ご主人がこんなステムを持ってきていたのです!

 

PROVRAFTの40°6cmステムです!!

6cmといいつつも。ステムの切れ目からコラムセンターまでの直線だと4cmも距離はなく、「近く」「深い」ポジションを出せます。

 

並行輸入でご購入して持ってこられたようですが、調べてみると2013年にはミヤタ自転車が取り扱っていたようで、現在でも取り扱いが続いているか、営業さんに確認しましたグッド!

その結果、取り扱い終了との事叫び残念!

 

ここまで極端な形のステムは無いですが。

店には6°のステムだと、60mm~130mmまであります。

 

17°のステムも、60mm~120mmまで置いています!

これで大抵は、カバーできるのですが。。。

 

でも、調べてみたら、SHIMANO PROのLTステムにも70mmと90mmの35°ってのがあるのですね!!これでも良いかも。。。

 

で、クリート位置・サドル高・サドル前後位置・ステム長・ハンドル高を決めた後は、仕上げです。

様々な方向からペダリングを観察し、フィット前に計測した体の特徴に合わせてポジションに手を加えていき、膝の上下運動をスムーズな動きに持っていきます。

 

フィット前、膝の構造が若干X脚気味で、かつ膝が内側に倒れていたので、スタンス幅を狭くしようと思ったのですが。

 

ペダルがTIMEでしたガーン

一応スタンス幅の調整は2種類(51.7mmと54.3mm)でできるのですが。。。

それより狭い人や広い人への対応はできません。

 

また、腸脛靭帯や股関節の柔軟性が左右の脚で違う人に対し、左右非対称なスタンス幅の設定もできません。

そして、クリートの下にスペーサーを入れる事もできません汗

 

さらに足の向きが前向きにバネの力で矯正されるので、足の向きも変えられません。

つまり、TIMEはフィッター殺しのようなペダルなのですガーン

 

なので、TIMEのペダルはごく一握りの人にしかフィッターとしては使用をおススメできません。

それはどんな人かというと、下記条件をすべてクリアした人です。

 

・スタンス幅が51.7mmか54.3mmの人

・足に外旋や内旋の傾向がない人

・ブラケットから下ハンドルに持ち替えた時に、足の向きが変わらない人

・ペダリング中に足の向きが変わらない人

・脚長差(特に脛骨の差)が無い人

・脚周りの関節や靭帯の柔軟性が左右対称な人

 

に限られます。

これらの条件がバッチリ揃った人が使えば、膝に優しいペダルだと言えます。

 

結局今回はTIMEのペダルで出せる所までポジションを出し、膝が若干内側に倒れるのが気になりますが、ペダルを変えないかぎりどうしようもないので、一旦フィッティング終了。

フォローアップのタイミングで、膝内側に痛みが出ていないかを観させていただきますm(_ _)m

 

http://www.81496.com/jouhou/bgfit/bgfit.html

(ボディージオメトリフィットのページ)


小柄な方や、譲り受けた等の理由で現在サイズの合わないバイクにお乗りの方もご相談ください。可能な限り何とかしますm(_ _)m

 

上のページにフィッティングの紹介をしています!

もしご興味あれば、ぜひチェックしてみてください♪