受験生応援ブログ~失われた時を求めて~ | 京都大学サッカー部スタッフブログ

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こんばんは。
京大サッカー部の新3回生安藤優作です。


受験生のみなさんはもう志望校を決めて、最後に追い込みをかけている時期でしょうか。受験生応援ブログということで、合格の極意とか究極の勉強法とかカッコいいことを伝えたいところですが、僕は二浪してやっと合格できた身なので成功の秘訣を語るなんて偉そうなことは出来ません。そういうことは他の部員に任せて、僕の失敗談を通して何かしら受験生に役立つ情報が伝えられたらなと思います。


僕は中学受験以来部活ばかりしてテスト前以外勉強はほとんどしないダメ学生でした。部活も大変やしまた勉強したらなんとかなるやろ、みたいなあま~い考えで過ごしていましたが冬に部活を引退して受験に真剣に向き合うと……ということで結局第一志望の大学には受かりませんでした。そして浪人するにあたり、目標は高い方がいいと考え京大を目指すことにしました。一浪目はこれまで勉強していなかったこともあり勉強量に比例して成績はぐんぐん上がりました。しかし結局一浪しても合格出来ずで他の大学に入学しました。すぐにその大学にも行かなくなり夏までニート生活をした後、もう1回受験することにしました。
僕の考えとして、失敗した後悔というのは同じ土俵でしか晴らせないというのがあります。それはサッカーに関しても同じことで、高校3年時の大阪大会決勝に敗れ全国行きを逃した後悔があるため大学でもサッカーをしています。 
再受験を決意してからは、これまでより勉強量はかなり減りましたが、やるべきをことを明確にして取り組むことで二浪の末、合格することが出来ました。

ここまではざっと僕の受験について時系列で書いてきましたが、次に僕が犯してしまった(と思われる)失敗について書いていきたいと思います。


1.受験を意識するのが遅すぎた。
京大生はやはりいわゆる進学校出身の人が多いです。それは考えてみれば当たり前のことで、高校生になった時点で学力が高い、授業の進度も速い、周りの友達からも刺激を得られるなど多くの理由が挙げられます。そういう人達と競争しないといけないにも関わらず、1年浪人すればなんとかなるというのは進学校出身でもなく、地頭もそれほどよくない自分にとって非常に甘い見通しだったと思います。受験勉強にフライングはないので早めに受験を意識するのが吉だと思います。


2.生活習慣が乱れていた。
僕は一浪の時に予備校に通っていましたが夏くらいには行かないようになり、そこからは生活習慣がめちゃくちゃになりました。またそれに伴い10時間勉強する日もあれば、全く勉強しない日もあるといったように勉強のリズムも乱れてしまいました。何でもいいですが朝起きる理由は作った方がいいと思います。生活習慣は精神状態にも影響を与えます。


3.計画性のなさ
どの時点までにどこまで進むといったような計画が僕には全くありませんでした。ただがむしゃらにやるだけではいつかは頭打ちになります。目標設定は結果目標とプロセス目標そして長期目標、短期目標とそれぞれ設定することが大事なそうです。


不謹慎な話ですが、このブログを見ている受験生の中でひょっとすると二浪して来年また受験勉強を続ける人もいるかもしれません。ということで二浪を経験して僕が感じるメリット、デメリットも書いていきたいと思います。(あくまで個人の見解です)


デメリット
1. 劣等感
同級生達が先に就職していったり、あとは同じ到達地点に2年遅れて到達するということで現役や一浪の人に対してやはり多少の劣等感はあります。僕の場合は自業自得ということと高校時代部活である程度の成績を収めることも出来たということで合理化しています。


2.社会性の喪失
浪人というのは良くも悪くも自由な身分です。僕は元々から社交的なタイプではなかったですが、2年の浪人期間(2年目は宅浪)に自由を謳歌しすぎて、人付き合いや集団行動、時間厳守など当たり前のことをすることにこれまでよりストレスを感じるようになりました。


3.合格は保証されているわけではない
二浪する人というのは次絶対に合格出来ると思ってその決断をすると思います。しかしどれだけ模試の成績が良かったとしても本番で失敗すれば努力は水の泡になります。前見た記事には二浪で第一志望に合格出来る人の割合は65%と書いていました。
 

メリット
1. 達成感
もし目標を達成することが出来れば、しんどい分達成感もあると思います。むしろ達成感のために二浪したと言っても過言ではないと思います。でも実際僕の場合は安堵感の方が強かったです。…安藤だけに…


2.謙虚になれる
謙虚になれるというか、謙虚にならざるを得ないと言った方が正しいかもしれません。早いうちに大きな失敗をして身の程を弁えられたことは素直に良かったと思います。年をとるにつれて自分の間違いや失敗を認めるのは難しくなるというのは大学生にしてすでに感じています。


ここまでメリット、デメリット挙げてきましたが現役合格が1番です。言うまでもないですね。


最後に


受験勉強というのはとてもコスパがいいと思います。現役で無理だったとしても浪人の1年や2年真剣に取り組むことで(もちろん義務教育+高校で最低限の勉強は必要ですが)全国大会レベルに挑戦出来るレベルにもっていきうる(もちろん合否は別です)分野なんて他にあるでしょうか。サッカーや野球などのメジャースポーツ、音楽系ではまず無理だと思います。その点受験勉強は努力が結果にすぐ反映されやすいと経験的にも感じました。僕の場合、浪人に対して家族の理解があったこともあり環境的にも恵まれていた部分はあると思います。
また僕の駄文を読んで頂いた後にこういうことを書くのは恐縮ですが、正直合格体験記といった類いのものは話半分に聞いておくのがいいと思います。うまい話はいい匂いはしますが味はないものがほとんどです。勝てば官軍という言葉があるように声を大にして語る、もしくは語りたがるのはいつも成功した人達です。合格した人と同じように取り組んでいても落ちてしまう人はそれ以上にたくさんいるものです。
結局は自分を信じて自分の後悔ないのようにするのが1番いいと思います。

長々とお付き合いして頂きありがとうございました。受験生の皆様の健闘を祈っています!

そして合格した際にはサッカー部を覗きに来て頂けると幸いです。