習近平体制の最高指導者7人!


もう始まった・習近平の10年後!



 香港紙・明鏡は中国共産党第18回全国代表大会(十八大)の人事予測を発表した。


 11月8日に開催される中国共産党第18回全国代表大会で、習近平体制の中心人物が固まる。


各国メディアが人事予想を発表しているが、明鏡は「他のいかなるメディアよりも正確だ」と胸を張った。中国共産党の最高指導陣となる中央政治局常務委員の顔ぶれは以下のとおり。


・習近平:中央総書記
・張徳江:全人代常務委員会委員長
・李克強:国務院総理
・兪正声:全国政協主席
・劉雲山:中央書記処常務書記
・張高麗:常務副総理
・王岐山:中紀委書記


 李源朝中央組織部部長が落選した点が注目される。また、明鏡網は十八大で党の人事は交替するが、来年3月の全国人民代表大会まで国の人事は変わらないため、今後4カ月は微妙な権力後退期になると警告している。


 胡錦濤主席も習氏も、国家主席就任前には10年にわたる準備期間を経てきたことから、習氏の後継者は胡春華・内モンゴル自治区書記が有力であるとみられている。


 韓国では新大統領が自分を育てた前大統領を裏切ることは日常茶飯事だが、中国では前国家主席の業績を賞賛し、誤りを追及することはない。

 トウ小平は「毛沢東思想」を、江沢民は「トウ小平理論」を堅持し、胡錦濤は江沢民の「3つの代表」を訴えて足元を固めた。習近平も折にふれて胡錦濤の「科学的発展観」に言及している


 次代の指導者が国民ではなく、現行の指導者によって選出されるためだ。前任者は自分の路線を忠実に踏襲する人物に「王座」を譲るのである。


 中国の権力移譲にはもうひとつの特徴がある。それは、現在の指導者が、次の次の指導者を決めるというものだ。この慣例はトウ小平から始まったものだ。トウ小平は江沢民が第三代の指導者となって間もなく、胡錦濤を第四代の指導者に指名し、江沢民を牽制した。


 胡錦濤の後継者たる習近平も、胡錦濤ではなく江沢民によって選ばれた人物だ。この慣例によって、中国の政界では一勢力が連続して権力を握ることを防ぐメカニズムができている。


 今夏、次の指導者を決める北戴河会議では、慣例通り胡錦濤が「身内」の人物を習近平の後継者に指名したと言われている。胡春華・内モンゴル自治区書記だ。胡錦濤は第18回全国代表大会(十八大)で胡春華を政治局常務委員に引き上げ、ポスト習近平の第六世代指導者に据えようとしている。


 今後10年間で、自身が受けたのと同じ「帝王学」を授けたい考えだが、ここに江沢民が「5年後の十九代でも遅くはない」と待ったをかけた。慣例通り次の指導者を指名しておきたい胡錦濤は、今回の十八大でも中央軍事委員会主席のポストに残る可能性があり、中国の政局は緊張の局面を迎えている。