高知市の下水道工事現場で作業員２人が生き埋めになった事故で、同市消防局は１０月２９日午後、２人目の死亡を確認した。高知県警などは、建設会社「ニッスイ技術」（愛媛県四国中央市）社員松永二三生さん（６３）＝松山市＝とみて、身元の確認を急いでいる。
消防によると、松永さんとみられる遺体は、横穴の入り口から約９mの場所で土砂の中から発見された。同日午前には、同社社員吉田勉さん（４９）＝同市三杉町＝の死亡も確認されている。
また、現場の土砂を固めるために使用した薬剤が袖口などから中に入り、救助隊員８人が手などをやけどする軽傷を負った。
事故は２７日午後２時前に発生。２人は下水管敷設工事のため、地下８．９mで掘削機（長さ約５．４mル、直径約１m）に乗り込み、横穴を掘る作業をしていた。