これは財務省の役割!


前原氏をけん制・大久保副大臣!



 大久保勉財務副大臣は10月3日の就任記者会見で、前原誠司国家戦略担当相が来年度予算編成を内閣官房が中心となって担うとの認識を示したことに対し、「予算編成は財政法上、財務省の役割だ。中長期的に財政・経済をどうしていくかは(内閣官房)国家戦略室の守備範囲。連携が必要だ」と述べ、前原氏をけん制した。


 原因は、前原誠司国家戦略担当相は2日、閣議後の記者会見で来年度予算編成について、「財務省主導ではなく、内閣府、内閣官房中心に与党と連携しながらやっていく」と語り、 政治主導で取り組む意向を明らかにした。エネルギー・環境など来年度の重点施策の配分をめぐり、 首相直属の国家戦略室が強力に関与する狙いとみられる。


 今夏の来年度予算概算要求基準づくりの際、民主党政調会長だった前原氏は 「省庁の枠を超えた大胆な予算組み替え」を主張。


 この結果、環境や健康、農業など「日本再生戦略」に掲げられた重点分野の施策は、 各省の予算削減額の1.5~4倍まで要求できる仕組みが導入された。


 前原氏は会見で、予算編成権を首相直属の「国家戦略局」が握る構想を「政権交代の原点」と指摘。 「それをしっかり頭に入れて財務相とも話しながら、11月末、12月まで解散がなければ、主体的に予算編成で役割を果たしたい」と強調した。