古事記奇譚 その4 ~ニニギノミコト 1~ | KANSAI SANPO

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この「古事記奇譚シリーズ」では、神様に関西弁をしゃべらせたり

 

神さまを「ボンボン」だの「ヘタレ」だのと表現しましたが

 

神さまを揶揄する意図は全くありません。

 

愛国者の一人として、天皇家を誇りに思い、敬愛の念を持つ私としては

 

天皇家の祖神を軽々しく表現すべきではなかったかも知れません。

 

が、神話をもっと身近に感じてもらい

 

日本の八百万の神々が「人間っぽい」ことを表したいという

 

私なりの趣味の悪い表記だとお許しいただければ幸いです。

 

そのような表記が不愉快と感じられる方は、ここで読むのをお止めください。

 

 

 

 

 

 

 

さて、「ボンボン」ことアメノオシホミミの代役として

 

葦原中国に「天下り」することになったニニギノミコト。

 

アメノオシホミミの代役が、なぜ次男坊のニニギノミコトだったのかはさておき

 

タケミカヅチの功績により平定された葦原中国に「天孫降臨」します。

 

しかしこの「天孫降臨」には、素朴な疑問があるのです。

 

「たかがフィクションの神話」なので、誰も気にもしないこと。

 

わたしたち現代人は、日本は北は北海道から南は沖縄まで

 

私個人的には千島列島も樺太も含めて「日本」という認識。

 

なので出雲で神様が蹴飛ばした喪屋が、美濃の国の喪山になっても

 

出雲でコテンパンにやられた神様が諏訪に逃げても

 

「さすがは神話。スケールがでかい」と感心するわけです。

 

しかし冷静に考えると、「天孫降臨」が高千穂なのは解せません。

 

 

出雲が舞台だった「国譲り」なのに、「天孫降臨」は

 

なぜ筑紫(九州)の高千穂だったのか。

 

 

しかもその「天孫降臨」には、猿田彦命という導きの神まで関わっていたのに。

 

猿田彦命は実は方向音痴だったのか。

 

それともアメノウズメの色仕掛けで神通力を狂わせてしまったのか。

 

もしも猿田彦命が出雲と高千穂を間違える方向音痴だったら、

 

危なっかしくて椿大神社では自動車のお祓いをすべきではありません。

 

 

これには「ウラ」があると想像しています。

 

その「想像」とは、私の個人的な妄想の域を出ませんが。

 

 

そもそも「国譲り」が出雲侵略の「神話化」だと仮定すれば

 

その侵略者は大和ということだと思いますよね。

 

でもそれだとつじつまが合わないことにお気づきでしょうか。

 

天皇家の大和の国は、「国譲り」後の「天孫降臨」のずっと後のものだからです。

 

とは言え、大国主命の国造りが九州に及んでいなかったわけではないようです。

 

しかしそれはせいぜい北九州まで。

 

大国主命の妻は宗像三女神の一柱、多紀理毘売命で

 

アジスキタカヒコネとシタテルヒメを生んだと記されています(古事記)。

 

この二柱の神は「古事記奇譚 その2 ~国譲り神話 ~」に登場しています。

 

 

 

 

神話の舞台は高天原から出雲。

 

前述のように、なぜか「国譲り」のあとは九州に移ります。

 

そして九州で活躍した神の子孫は神武天皇へ繋がり、舞台も大和に移ります。

 

 

 

 

橿原神宮 内拝殿(御祭神・神武天皇)

 

 

 

神話の主役たちが代わると、なぜ舞台も別の地に変わってしまうのでしょう?

 

これには「ワケ」があると想像しています。

 

先にも申し上げた通り、これは私の妄想の域を出ない「想像」です。

 

神話なので遺跡や歴史書を読み解くのとは意味が違ってきますが、

 

最初に申し上げたように、神話とは根も葉もある作り話だと思っています。

 

その「根」と「葉」は何なのかという話になります。

 

この話については、またの機会に。

 

 

ニニギノミコトの話題から外れてしまってましたね。 

 

 

 

 

 

 

静かになった出雲ではなく、ニニギノミコトが天下ったのは

 

なぜか筑紫の日向(ひむか)の高千穂にそびえる嶺。

 

その場所は現在の宮崎県の高千穂、

 

あるいは鹿児島県の霧島だとも言われています。

 

そして葦原中国(と言うか筑紫?)を立派に統治したのかと思いきや、

 

古事記で紹介されているのは「ナンパ」の場面。

 

 

「おぉ~、べっぴんさんやんけ。ねぇちゃん、名前は?」

 

 

次回「ニニギノミコト 2」に続く。

 

 

※今回の記事にある画像は、本文とはほとんど関係ありません。

 途中に画像を添付しないと、文章が書けない性質なので。

 

 

 

 

 

 

 

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