伊居太神社を紹介するサイトでは、よくこのアングルでの写真を目にします。
実はこれ、「思いやりアングル」だと私は思っています。
なかなか威厳のある本殿と、緑に囲まれた境内。
しかしこの神社は、かなり痛々しい問題を抱えています。
老朽化した屋根を覆うビニールシート。
修復までの応急処置のようですが、この状態が少なくとも20年続いています。
この屋根だけではありません。
本殿を囲む瑞垣の一部も崩れています。
こちらは老朽化ではなく、阪神淡路大震災の影響かも知れません。
穴織宮伊居太神社(あやはぐう・いけだじんじゃ)は
呉織(くれはとり)と共に日本に織物の技術を伝えたとされる、
穴織(あやはとり)を主祭神とする神社。
呉織は先にご紹介した、呉服神社に祀られています。
伊居太神社は「上の宮」、呉服神社は「下の宮」とも呼ばれ
対の神社と考えられているようです。
呉服神社
その「下の宮」呉服神社の繁栄ぶりを見ると、何となく複雑な気分。
呉服神社への寄進者には、有名企業や有名人の名前も。。。
神社の事情や氏子さんたちの苦労も知らないよそ者が
無責任なことを言うようではありますが、
由緒ある神社だけに、このお姿は非常に残念に思うのです。
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