伊香具神社(いかぐじんじゃ)
滋賀県長浜市木之本町大音688
壊れたPCから救出した画像シリーズ、第4弾。
参拝日は2018年8月9日。
天気がイマイチで私好みの写真が撮れなかったため
ブログにもSNSにも投稿せず、放置していた写真たちでした。
しかしこの神社に関して調べていて、
これらの写真がある意味、貴重なものだということがわかりました。
拝 殿
拝殿は茅葺屋根。
しかしこの拝殿は、今はもう見ることが出来ません。
参拝日の約1か月後、2018年9月4日。
近畿地方を襲った非常に強い勢力の台風21号が神社を直撃。
樹齢300年とも言われた杉をはじめ、20本以上の木々が倒されたそうです。
そのため茅葺屋根の拝殿は倒壊し、神馬や倉なども被害を受けたそうです。
神 馬
拝殿は昨年11月に再建されましたが、茅葺ではなく銅板屋根だそうです。
この境内の写真は、被災前の最後の姿を撮ったものとなりました。
今では境内の整備も大方完了したとのこと。
あの2018年の台風21号の強風の凄まじさは、
今でもはっきりと記憶しています。
この神社の境内入口にある鳥居は、伊香具式鳥居と称する独特のもの。
大神神社の三ツ鳥居と厳島神社の両部鳥居を合わせたような形ですが、
稚児柱が八本あって通常の倍になっています。
本 殿
御祭神は 伊香津臣命(いかつおみのみこと)。
社伝によれば天児屋根命(あめのこやねのみこと)第七代目の子孫とのこと。
つまり中臣氏(藤原氏)の祖ということ。
また御祭神の十六台目にあたるご神職、伊香厚行という人は菅原道真公と親交があったとか。
現在のご神職も「伊香氏(読み不明・いかぐか?」とおっしゃるそうです。
式内社で、かつては「名神大社」という高い社格を誇っていました。
参拝時には気づかなかったのですが、写真を整理していて不思議なことに気づきました。
本殿屋根と、瑞垣門(?)の屋根にご注目ください。
御祭神は前述のように伊香津臣命で、男神です。
例外も多いのですが多くの場合、男神を祀る神社の千木は外削ぎで、鰹木は奇数。
伊香具神社の本殿も「男神仕様」になっているのですが、
なぜか門の屋根は内削ぎの千木で鰹木は6本(偶数)、つまり「女神仕様」なのです。
これは再訪して、ご神職にこの謎についてお尋ねしたくなりました。
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