嵐電に乗って 静寂の鹿王院へ | おみほはんの たのしく合格!京都検定

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レトロな嵐電に乗って、さあ、紅葉狩り

嵐電

いつも人気のない鹿王院ですが、今日も拝観者はほとんどありませんでした・・・・。
受講生の方々と深まり行く秋をゆっくりと、本当にゆっくりと楽しみました。
このお寺は1387年に建立された臨済宗単立寺院。
足利幕府3代将軍義満が延命を祈願し、建立した覚王山宝塔寺の開山塔頭であり、開山は義満の師・春屋妙葩(普明国師)。彼が相国寺の実質開山であることもよく知られています。

山門は四脚門、扁額「覚雄山」は義満の筆、「覚雄」とはお釈迦様のことだそうです。
今日は門の撮影に失敗 この写真は5月初めのものです。
禅宗では、横の線が重要視されるとのこと、塀にご注目ください。

山門


客殿正面には、義満筆の扁額「鹿王院」が掲げられ、本庭は舎利殿を中心に、嵐山を借景としています。苔で覆われ、室町時代の石組と植え込みを配した日本初の平庭式枯山水庭園です。

庭

 
本堂には、大仏師・運慶作と伝わる釈迦如来座像・十大弟子像が安置され、春屋妙葩、足利義満、この寺の中興である虎岑和尚の木造が祀られています。
現在の堂宇の大半は、虎岑和尚が1600年代半ばに再興したものです。
ここで一つ復習をしました。
京都検定で「大仏師と言われるのは?」 答えは平等院阿弥陀如来座像を造られた「定朝」さまです。

瓦敷歩廊の柱礎石がそろばん型であるのもなかなか・・・・。

柱礎石

 
宝形造の舎利殿は京都唯一のものです。鎌倉幕府3代将軍源実朝が、宋の国より招来した仏牙舎利を収めた多宝塔が安置され、羅漢像、四天王等が祀られています。
私が興味を持ったのは涅槃図です。右上方に、お釈迦様の息子・羅睺羅に導かれ、お釈迦様の元へ急がれる母上・摩那夫人が描かれているのです。
ここでまた質問、京都で有名な宝形造といえば? 答えは六角堂
京都検定に関係ある中国王朝について 
 遣唐使を思い出す(道真さんが廃止しました。)
 日本にお茶を伝えられた建仁寺の栄西禅師
 元寇 天龍寺船
 黄檗山萬福寺を創建された隠元禅師 と覚えれば簡単と思います。

色鮮やかな参道を抜けて、辞去・・・・・。

紅葉