一人旅行のすすめ その2 | カヌー部日誌

カヌー部日誌

京都大学体育会カヌー部のブログです!遠征レポートや日々の練習その他云々を部員がお伝えします!

お久しぶりです。3回の山広です。

関カレも終わり一週間たってもうインカレ。

暑さ、疲労と闘いながらも、忙しさを極めているカヌー部です。

 

前置きはこのくらい。もう8か月も前になってしまった私の一人旅行記の続きかきます。

続きが気になるという声を1人ほどからいただいたので、おぼろげな記憶を頼りに長文失礼します。

 

2日目

朝5時半に起床。朝食は快活ソフトクリーム。約1キロ離れた丸亀駅までダッシュ。胃もたれ不可避。今日はとりあえず高知駅までいこう。青春18切符旅行は普通電車のみを使うのがポリシーだが、途中経由駅阿波池田~高知までの電車が3時間に一本しか出ていない。それに合わせるため丸亀~阿波池田間をやむをえず特急で移動することになったのだ。ざっと30分くらい。早い。阿波池田駅は徳島最西端の駅だそうな。四国一周と言いながら徳島はかするぐらいしか通っていない!この駅で高知方面の土讃線、徳島方面の徳島線に分かれる。徳島線は4両くらいあるアンパンマン列車!結構人が乗り込んでいったが、自分の乗った高知行きの普通列車は寂れた1両編成そしてまさかの1人。ちっさい電車に客一人。こういうのが都会では体験できない田舎の魅力だと思っている。とはいえ乗り換え30分あったので、いったん駅から出てみた。駅のトイレに行った。結構きれいだったが、手洗い場の石鹸が、ガチの石鹸だった。なんか今時駅のトイレに液体石鹸じゃなくてガチの石鹸おいてるの珍しい気がする...?...。発車時刻になったため電車に乗り込んだ。高知駅まで2時間。長...。四国縦断するのに合計3時間。四国山地恐ろしい。とはいえ2時間まったく長く感じなかった。すべての駅は無人駅。それでもたまに人が乗ってくる。どこから来たんだろう。周りを見渡せは山ばかり。吉野川沿いをひたすら走る。途中観光名所「大歩危、小歩危」沿いを通った。同名の駅がそれぞれあったが、おおぼけ、こぼけ...中々の珍名駅。電車からだったため見えなかったが、日本三大奇橋ぐらぐら揺れるつり橋祖谷のかずら橋や小便小僧があることで有名らしい。見えた景色は岩山。秘境って感じ。いつかまた観光にこよう。高知駅に近づくにつれ人が増えてきた。学生、サラリーマン。あぁギリ平日か...今日。高知駅に着くころにはほぼ満員。9時半についた。高知駅はかなり大きい。無人駅ばかり見てきたためにすごく大きく感じる。駅前には幕末志士武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎の3人の巨像がお出迎え。朝から何も食べていなかったので腹が減った。高知はモーニングがガッツリで有名らしい。この前ケンミンショーでもやってた。そこで電車内で調べた「喫茶デポー」という有名店に行くことにした。歩いて15分ほど。早速モーニングを頼んでみた。おにぎり、トースト、サラダ、パスタ、ソーセージ、オムレツ、ゆで卵、スープ、コーヒー。なるほどガッツリだ。自分的にはそれでもまあ少なかったが。高知の西に行くための電車は2時間後。さあ次は何をしようと高知市を散策。道沿いにはアンパンマンのかわいらしい石像がたくさん並ぶ。高知県はやなせたかしの出身地らしい。町中アンパンマンだらけ。すごーい推し。自分も昔お世話になったので写真をパシャリ。それにしても高知は冬でもあったかい。南国の木みたいなやつが真冬なのに様々なところに生えている。晴れてもおり気分も良い。田舎田舎いわれる高地だが予想に反し高知駅近くは人も車も多くかなり栄えていた。歩いていると腹が減った(30分)高知は鰹も有名。最高の鰹のたたきを食うというのが旅行前立てた数少ない予定!ひろめ市場という高知市で一番大きな屋内市場を訪れた。お土産屋さんから、鮮魚店、精肉店、飲食店などなんでもある。市場内はフードホールのようになっており、飲食店で好きなものを買って食べるというスタイル。私が訪れたのは藁焼き鰹たたき「明神丸」。名店らしい。その名の通り店の前で藁焼きで鰹を焼いている。実食。食レポは得意ではないため一言。今まで食った鰹のたたきで一番うまい。もうほかの鰹のたたきは食えない。といった感じ。満足。市場をあとに。高知城を望みながら高知駅に戻る。高知って人口3番目に少ない県だけど鳥取とかと違って、県庁所在地はかなり栄えていてがっつり都会という印象だった。

 

~午後~

高知市観光ののち再び電車に乗り込み、土讃線、高知を西進。四万十市は中村駅を目指す。海沿いを走る土讃線は太平洋がところどころ見え隠れ。途中駅の安和駅は海が見える駅として有名な観光名所。確かにきれいだったが、一度降りてしまうと次の電車が4時間後なので仕方なく電車内から太平洋を望む。中村・宿毛線に乗り換えさらに西へ。高知駅で買った焼き鯖寿司(またメシ)とはちみつゆず飲料「ごっくん馬路村」(高知土産としてむっちゃ売れてるとか…まあうまい)を飲み食いしながら電車に揺られること2時間。15時中村駅に到着。どうやらレンタルサイクルがあるらしいので中村駅前で借りる。職員の人に聞いてみると今日最初の客だそうな。そりゃそうだな年末にこんな辺境で。目指すは四万十の観光名所「沈下橋」。沈下橋とは増水時に川に沈んでしまうよう設計された欄干のない橋である。四万十にはたくさんの沈下橋があるが、一番近い沈下橋まではここから10km以上。日が暮れるまでに帰ってきたいため、とりあえずいけるところまで行く。若干店のある駅近を通り、川幅の広い河岸段丘沿いを漕ぐ。人気のない川沿いはちょっと不気味。とにかく道が広く、わきにはヘリポートまである。とはいえ四万十川は最後の清流といわれるだけあってマジで澄んでいる。どっかの川と大違いだ(笑)。しばらく進むと森があり、完全に人がいなくなった。気温5度の極寒の中、森の中チャリを進めること40分。ついに到着、佐田の沈下橋。沈下橋の中で最長らしい。291メートル。なるほど欄干がない。故に怖い。幅3~4メートルしかなく、車一台ぎり。チャリでよろけたら川に真っ逆さま。しばらく休んでさらに進むこと10分三里沈下橋着。これは幅2~3メートルくらいしかない。こええ。ただこんな橋は見たことがないのでおもしろい。しかし日が傾き始めあたりが暗くなり始めた。森の中だし。これ以上進むと熊でそうな雰囲気だったため、急ぎ帰る。薄気味悪い森ゾーンを抜けると、また川沿いに戻ってきた。すごく静かで、人通りもほとんどない。ただザ田舎って感じでもない。今は時期外れだけど一応観光地だから。とてものどかで素敵な町だった。寒いが。自転車を返しに行くころには真っ暗になっており、レンタルサイクルの店はしまっていた。職員に事前にいわれた通り店舗横のポストに鍵を返還。こーゆーとこ田舎だねえ。そのあとは暇。なぜならもう愛媛方面に行くための電車が17時以降中村駅から出ていない。今夜は四万十市に泊まらねばならない。そこで町を散策していると、町はずれに理容室発見。「カワクボ理容所」。最近髪のびてきて…正月はさっぱりして迎えたいなと思っていたので迷わず入店。おじさんとおばさんの二人でやっていた。出身や、大学の話、何しに来たの?とか、竜そばの影響で沈下橋が聖地化しているとか、アンドロイドスマホの優位性についてなどいろいろ世間話をしていたが、特に印象に残ったのは、おじさんが最近高知出身タレントの躍進がすごいと熱弁をしていたのだが、「誰スカ?」と聞くと、「広末涼子とか島崎和歌子とか…」。おじさん全然最近じゃないよそれ。おじさんお得意の老人風さわやかカットにしてもらい店を後に。元気にしてるかなあ。あまりにも遠い、二度と行かないだろうなあ。いかにも一期一会という感じ。お腹が減ったので対面にあった四万十料理「たにぐち」とかかれた居酒屋に入店。四万十のうなぎを求めて他にもいろいろ町を散策してみたが年末で多くの店が閉まっているし、うなぎはこの時期とってはいけないらしい。宴会シーズンで意外にも店内は満席。四万十名物鮎を食べようと思ったが、これもまた時季外れでなく残念。とはいえたにぐちの料理はおでんや刺身、川魚などうまい!満足!20時には店を後にしたが、次の問題はホテル。この近辺でもしホテルがとれないと凍死してしまう。パンフレットからいくつかホテルをピックアップし、電話。意外にもすんなりとれた。駅近「ホテルココモ」一泊4000円台。カップ麺一個無料という謎のウェルカムサービス。このホテルこの値段で屋上に大浴場、サウナ付き。早速行ってみたが、全面窓で外はあんま見えない。とはいえもちろん一人なので風呂独り占め。1時間も入った。もらったカップ麺とコンビニで買ったアイスと食いながら、明日も朝早いので早めに就寝。快適。

 

忙しく、濃い一日でした。

まだ続きます。なぜ個人の一人旅行を部のブログに書き続けているのか…3日目明らかに!

キーワードは「四万十でカヌー」。またいつの日か。

次は森川です。

 

 

↑森の中のトイレ。スペル(笑)