こんにちは。#40玉越くんから紹介を受けました、2回生連盟委員の#Staff池上美啓です。
同じ東京出身ということで、玉越くんには勝手に少し親近感を持っています。これからもたくさん活躍しているところが見たいです!
さて、「東京出身」と聞くと必ず浮かぶ疑問が、「どうして京大に?」だと思います。
そこで今回は、私の京大進学に大きな影響を与えた、<高校2年生時のパラグアイ留学>について書きたいと思います。パラグアイという言葉にびびらず、軽い気持ちで読んでいただけたらうれしいです!
留学のきっかけは、親の赴任でした。
「絶対に一緒に来た方が良い」という言葉を信じて飛び込んだパラグアイで、今思い出しても「夢だったんじゃないか」と思ってしまうほど、日本での生活とは全然違う10か月間を過ごしました。
パラグアイは南アメリカの中央部にあり、ブラジルやアルゼンチン、ボリビアと接している国です。地球の裏側にあるので行くのも大変で、片道合計24時間以上も飛行機に乗りました。面積は日本よりも広く、人口は大阪府よりも少ないです。公用語はスペイン語とグアラニー語ですが、私はどちらも全く話せなかったので親に頼って生活していました。
南アメリカに対して、「治安が悪い」「怖い」というイメージを持っている方も少なくないと思います。私も渡航前にはたくさん心配してもらいましたし、確かに日本のように治安が良いわけではありませんでした。
それでも、実際にパラグアイで暮らすなかで私が一番感動したのは、「周りの人々の優しさ」でした。見た目も違い、言葉も通じない私に対しても、ニコニコで挨拶してくれて、たくさん話しかけてくれて、困っているときにはすぐに助けてくれて、、、マンションの警備員さんも、タクシーの運転手さんも、スーパーのお客さんも、本当にフレンドリーで優しかったです。異国での学校生活に苦しんでいた私は、確実にその笑顔と優しさに救われていました。
渡航前に持っていたイメージとの差に驚き、「インターネットが便利な時代でも、自分で実際に体験しないと分からないことがあるんだな」と、強く感じました。
生活環境の違いも、色々な意味で私の想像を超えていました。道がすごくデコボコだったり、通学中に牛や馬や鶏が見えたり、見たことないきれいな花がたくさん咲いていたり、知らない食べ物がたくさんあったり、、、
(↑パラグアイ料理、とっても美味しかったです🌽🧀)
日々様々な発見をするなかで、「自分とは全然違う環境で暮らしてきた人がいる」ということを知りました。
特に印象的だったのは、日系人の方々との出会いです。すごく優しくしていただいただけでなく、移住の歴史やその過程での苦労について伺ったり、日系社会を発展させ、日本文化を継承しているところを見せていただいたりしました。本当にみなさん素敵で、日本人の私がパラグアイで優しくしていただけたのも、日本人移住者と日系人の方々の努力と活躍のおかげなのだろうと思っています。
日本から出た日本人の歴史について初めて知り、そのたくましさに驚くとともに、「移民の経験」に興味を持ち始めました。
また、ショックな出会いもありました。車で通学中、窓から子供に物乞いをされた時、どうしたら良いか分からずに何もできなかったことを今でもはっきりと覚えています。何度も貧富の格差を目の当たりにして、何もできない自分に情けなさを感じ、「自分は恵まれた環境にいるからこそ、困っている人たちの力になれるように頑張ろう」という気持ちが強くなりました。
パラグアイという新しい環境で暮らすなかで持った「自分と違う環境での暮らし」や「移民の経験」への興味、そして強まった「力になりたい」という気持ちは、今でも私の人類学への関心や行動の軸になっています。
まだまだパラグアイについて話したいことはたくさんあるのですが、長くなってしまうので、とりあえず写真を載せておいて、、、💦
(↑政府宮殿)
(↑南米サッカー連盟)
(↑トリニダー遺跡)
素敵な写真を見て、私もみなさんもパラグアイに行きたくなったところで、パラグアイの話は終わりにします😢
とにかく、私が学んだのは、「新しい環境から得られることは多い」ということです。
帰国後、勉強の遅れから受験は厳しい(内部進学をしたい)と考えていた私ですが、最終的には「京都という新しい環境に身を置きたい」という気持ちと「総合人間学部で人類学への関心を深めたい」という気持ちが強く、リスク覚悟で京大受験を決意しました。
なんとか京大に入り、京都で暮らし始め、いろんな人に出会い、そして野球部連盟委員になって大好きな野球にたくさん関わることができている今の生活は、あらゆることが新鮮で学びが多く、とても楽しいです。
もちろん同じ場所で暮らすことにもたくさんの良さがありますが、色々なものを見ることが好きな私は、この道にして本当に良かったなと感じています。
弱気になりがちな私の背中を押し続けてくれた家族、支えてくれた先生方、たくさん助けてくれたお友達、そしてパラグアイで出会った全ての方々に本当に感謝しています。
以上です!
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました🙇🏻
次は放送委員の#Staff環ちゃんです!
連盟委員として、放送委員さんにはすごくお世話になっています。これからも連盟とチームのために一緒に頑張っていけたらなと思います!
アナウンスがとっても上手な彼女の、とっても素敵なキセキにご期待ください!!