#51脇さんから紹介を受けた#2青木悠真です。
脇さんには4年間、何もかも頼りっぱなしだったように感じます。内野手にチャレンジしたキャンプの時は付きっきりで指導していただき、最後の1年はいろんな練習法を提案してくれ本当に助けられました。最近、精神年齢が僕とは変わらないことに気づきましたが野球面では本当に頼れる先輩だったと思います。本当に今までありがとうございました。


ついに最後のキセキが回ってきました。みんなのキセキを読んでみて、#12のように感謝しまくる変な方や、#31のようにちょっとスカす美化委員の方など様々な人がいて改めてこの代の個性の強さを感じたと同時にやっぱり全員苦しかったんだな〜と。去年と比べて目に見える結果も出せず、各々しんどい気持ちを抱えていたように感じますが、それでもグラウンドではひたむきに野球に取り組む、そんな同期と野球ができていることは本当にありがたいことなんだなと引退1週間を切ってしみじみ感じます。そんな僕もご察しの通り、心にモヤモヤを抱えながらこの1年を過ごしてきました。最終節を控えこのモヤモヤを吹き払うためにも自分の思いの丈をここに綴らせていただきます。興味のある方のみお読みください。


僕はありがたいことに出場機会に恵まれた選手だったと思います。2年生の春に初めてリーグ戦に出させていただき、3年生の春から現在までほんとんどの試合をスタメンで出させていただきました。やっぱり選手として試合に出られることは嬉しくて、ヒットを打った時、内野ゴロを処理した時は気持ちよくて、特に去年はひたすらひたすら必死に目の前のことに集中して1年間を過ごしていたと思います。

2022年の10月22日に新チームのキックオフミーティングがありました。近田さんはこの時
「各自の長所とアピールポイントを報告してください。」と言いました。これが自分自身を見直すきっかけになった大きな言葉でした。「あれ?おれの長所って何だろう?」考えても考えても何も出てきませんでした。守備は平均以下、バントやエンドランなどの小技もできない、走力に至ってはベンチ入りメンバーの中で最下位。唯一、打撃はまだマシな方か。でも長打力があるわけでも卓越したバットコントロールがあるわけでもない、リーグ優勝を目指すチームの中軸を担う実力なんて全くなかったように思います。ネガティブインキャの僕はさらに考えました。「そーいえばこの1年、おれってチームの勝利の役に立ったっけ?」去年挙げた7勝のうち自分が直接的に貢献できたのは1勝だけであり、自分は大した結果も残していないのにただチームの中心人物を気取ったしょうもない選手であることに気がつきました。何もできなかったことよりもこのことに長い間気づかず、心のどこかで慢心していた自分に強く腹が立ったことを今でも覚えています。


チームの勝利に貢献できる選手になる。そして優勝する。これを強く心に刻み練習に取り組みました。内野主任という役職は頂きましたが、自分にそんな余裕はなくただひたすら自分のことだけを考えて練習に取り組みました。


あっという間に1年が経ちました。

結果はあと1節を残し勝ち点0の1勝18敗。個人としても打率1割台、4試合連続のバントミス、守備でも何もできずチームに貢献どころか迷惑をかける疫病神のような存在でした。一度も練習で手を抜いたことはないし、自分なりに多くのことを考え野球に取り組んだし、意味がわかりませんでした。訳がわかりませんでした。打撃でチームを引っ張る#34中井のネクストからみる背中や隣で好守を連発する#44細見の姿が眩しく見え、彼らが試合後、悔し涙を流すのをみて自分がどこにいればいいのかわからなくなりました。自分は試合に出るべきなのか、いない方がチームは勝ちに近づくんじゃないかと試合後のロッカールームで考えまくりました。#18そめが言った通りこの1年、特にこの秋のリーグ戦期間は時間が過ぎるのがありえないくらい長く感じ、入部当初は社会人でできるくらいの実力をつけようと思った野球も引退が近づくにつれ、「早く終わってくれ」そう思うようにもなりました。


すみません。ちょっと書くのがしんどくなってきました。気晴らしに僕のお気に入りの映画「SAW」を今から観たいと思います。





やっぱホラー映画っていいですよね。続けます。



思い返せばこの1年、野球自体を楽しいと思ったことはあんまなかったように感じます。こんなことを抱えながらよく毎日毎日狂ったように練習できたな〜とびっくりしています。野球人生最後を悔いなく終えたいからっていうのももちろんあると思うんですけどやっぱり周囲の存在が大きかったんだなあと思います。

僕がチャンスで凡退した時はスタンドから#7なかじがうるさいくらい声をかけてくれました。バント失敗の翌日は#46谷口#47たくしがいっぱいいじってくれました(谷口は僕のミスを目立たないように関学節でわざとバント失敗をしてくれました。)。自主練のハーフの時間に#6こだくんがひたむきに僕の球を打つ姿を見てなんども勇気づけられました。みんなとアップ中に騒ぎまくって心がスッキリしたこともありました。苦しくても逃げ出したくなっても何度も何度も立ち上がることができました

引退が近づき、なかじが「悠真さん、チームを引っ張ってくれてありがとうございます。」ってよく言ってくれるけどむしろ引っ張られまくってきたな〜と。気がつけばどんな時でも自分は吉Gに足を運んでいたそんな4年間だったと思います。自分の会心のヒットの動画を誰かに見て欲しくなった時、雨が降るオフの日にどうしても練習したくなった時、テスト期間のストレスを解消したく誰かと話したくなった時、吉Gに向かうといつも誰かがいました。野球で大学に入ったわけでもない凡人たちがバカみたいに野球のことを考え、ガタガタでボコボコの吉Gに集まってくる。そんな側から見たら意味不明な集団に身を置けたこと、最後まで取り組めたこと、これが僕の青春そのものだったと思います。

あとちょっとで15年間の野球人生が終わってしまうということより、こんなに素晴らしい京都大学硬式野球部の一員でなくなってしまうということが自分の中では1番寂しくて辛いことです。後輩たちには今置かれた環境を当たり前だと思わず、悔いなく野球人生を走り抜けていってほしいです。


最後にお世話になった人たちへ感謝を述べさせてください。

#後輩たちへ
この1年、僕が自分のことだけに集中して(良いか悪いかはわからないけど)野球に取り組めたのはみんなが僕より何倍も野球が上手くかっこいい選手たちばかりだったからだと思います。心の底から感謝しています。ありがとう。何も残せてあげられなくてごめんね。

#両親へ
ここまで何一つ不自由なく野球をさせてくれてありがとう。今シーズンは三重から毎試合応援しに来てくれました。試合後の車でその日の試合を振り返るのが僕の楽しみであり思い出です。これから親孝行していきます。


#近田さんへ
4年間ありがとうございました。散々チャンスを頂いたのにここまで期待を裏切って申し訳ございません。キャッチャー時代に練習方法を聞こうと僕の目の前でソフトバンクの甲斐選手に電話をした時の衝撃は忘れません。最後1節必ず勝ち点とります!


#てつさんへ
バッティングに困った時は常にてつさんのもとに行ってた気がします。てつさんのアツい想いに何度も救われました。ありがとうございました。また飲みにいきましょう。


#同期へ
仲が悪いと言われていたこの世代ですが、年を追うごとに特に最後の1年は結束が固まりほんとうにこの代のメンバーでよかったなって強く思います。
#17ぶっちーの雄叫びには何度も心が震え、#19けんすけのボヤキには何度も笑わせられ、#11羽田野の単位弱者ぶりには何度も驚かさ、#15ゆうたのような塩顔イケメン(僕はガングロ煮卵)に何度もなりたいと思いました。#18そめはもうちょい自分の実力に自信持っていいのかな〜って思います。あんなに力のある真っ直ぐ投げれるピッチャーは私学でもいないんじゃないかなと。まあ最後の対決では2打数2安打打っちゃったけど。#10しゅうまのように自転車でヘルメット通勤来年から頑張るわ。#24ありちゃん京都保健大学に通いながら一緒に野球してくれてありがとう。#3たけ、誰が絡みワンパターンやねん引退後も絡みまくるわ。#5たむちゃんグッド〜。#Staff村上、一緒にADHD診断しようね。#4おでぃー、女性経験豊富なのが羨ましい。いっぱいアドバイスしてくれてありがとね。#12しっしー、俺らのコンビで落とせなかった女性はいなかったね。来年は港区女子制覇しよう。#31さとし、根は真面目にもかかわらずやんちゃしちゃうのが可愛かったです。マサラタウン!#9大川、そろそろ打ってくれ。うそ、リラックスして伸び伸びプレーしよな。大川がこのチームで1番実力があり、1番グラウンド整備をしないことをみんな知ってます。
#6小田くん、相手ピッチャーの癖見つけすぎて名探偵になれるんじゃないかなって気がしてます。野手リーダーとしてここまで引っ張ってくれてありがとう!#Mgr かほちゃん#Mgr中谷ちゃん#Staff米田ちゃんも色々ありがとう!

後輩マネージャーやスタッフの皆さんもありがとうございました!


さて次のキセキは誰もが知っている京大の大エース#1水江日々生です。彼とは嬉しいことも悔しいこともこの4年間でいっぱい共有してきました。最後の一年は特にぶつかることが多かったかな。だれがどう見てもライト前ヒットの打球を「お前(ファースト)のボールやろ捕れよ。」と言われ試合中にも関わらず大喧嘩したことも懐かしいです。彼の言動や発言に腹が立ったりイライラしたことはたくさんありましたが、一度も彼を嫌いになったことはありませんでした。それは彼が誰よりも真摯に野球に向き合い心の底から勝ちたいと思ってることを知っているからです。この4年間で彼が残した成績は偉大だし、プレーやキャプテンシーでチームを引っ張る姿は心の底から尊敬しています。自分を含めた野手がしっかりしてたらもっと大記録打ち立てたんじゃないかな〜って思ったりもします。そんな彼にチームを代表して言わせていただきます。
チームをここまで引っ張ってくれてありがとう。そしてお疲れ様。


彼のラストのキセキに期待です!




#6#8とその他諸々で2年間ずっと一緒に自主練をしてきました。鳥籠打線にご期待です!