#4おでぃから紹介を受けました、#3横山岳大です。おでぃは、彼自身がキセキで言っていた通り、見るからに腐っていた時期があり、このまま野球部辞めちゃうんじゃないかと思ったこともありました。その時期も、野球への取り組み方が明らかに変わった時も、同じポジションでノックを受けたりしながら近くでおでぃを見てきたので、彼がリーグ戦で活躍した時は自分のことのように嬉しかったのを覚えています。僕がチームを支える立場に転身してからは、バッティングのアドバイスを求めてきたりしてくれて、すごく距離が縮まっているように感じています。最終節で彼が活躍している姿を見たら僕は泣くかもしれません


おでぃの紹介が長くなりすぎたので、そろそろ本題に入ろうとは思うのですが、この最終盤でキセキを書くということに少しプレッシャーを感じています。なぜなら、有川との背番号24番をかけたじゃんけんに敗れ、やむをえず3番という重い背番号を背負うことになってしまったものの、自分の部内カーストは近大スカウティング班長(笑)の有川と同じぐらい低いもので、こんなところでキセキを書いていい器ではないと自覚しているからです。しかし、幸いにもここまでキセキを書いてきた同期たちが「あまり重くなりすぎないように」と配慮しながら繋いできてくれたので、僕は気楽に、激重なキセキを書いてやろうと思います。


僕はこれまで、リーグ戦に出場したことはありません。甲子園出場経験のあるエリートたちや将来プロに行くような怪物たちを相手に野球ができることを魅力に感じ、いずれ彼らを打ち倒すことを夢見て大学野球を始めたのですが、その舞台に立つことなく4年間を終えることとなりそうです。その細身の体からは想像もつかないぐらい速いスイングで打球を飛ばす脇さんを見て、「自分もこんなふうになりたい!」と強烈な憧れを抱いたのが昨日のようです。その当時の自分は、リーグ戦で活躍することを目標にし、リーグ戦に出られないのなら大学野球をする意味はないと思っていたのですが、リーグ戦に出られないまま4年間を終えようとしている今、この4年間に意味がなかったとは到底思えないので、この4年間で自分が感じたこと、経験したことを書いてみたいと思います。自己満足なキセキになると思いますが最後までお付き合いください。


この4年間のうち、99%ぐらいはつらいことばかりだったように思います。もちろん結果が出ないことによるつらさは常にありました。しかし、それ以上につらかったのは、京大野球部というコミュニティに属していることがしんどくなってしまったことです(これは2回生の途中から自分たちの代になる直前まで続きました)。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下で大学生活が始まったというのもあって、誰かと積極的に関わることを避けて日々を暮らし、野球部のチームメイトと野球以外で会うことはほとんどありませんでした。そうしていつしか京大野球部は自分にとって「野球をするだけの場所」になってしまいました。そんな野球をするだけの場所に毎日何時間もいるにもかかわらず、ずっと結果も出せずBチームにいる自分に嫌気がさし、一向に上手くなる気配もない自分を周りは見下しているのではないか、などと今から考えるとくだらない妄想も本気でしていました。なんで自分が野球をしているのかわからなくなったこともありました。そんな時でも自分が野球を続けられたのは、入部当初に抱いていたリーグ戦への思いと、有川#10秀磨#5なおき禄蔵(放送禁止用語じゃないよね?)らの存在でした。彼らと一緒にいるときは自分の本音をさらけ出すことができました。君らとくだらない話をしながら自主練することだけをモチベーションにグランドに行ってた時期もあったよ。ありがとう


もしかしたら、そこまでつらい思いをして野球を続ける必要はなかったのかもしれません。でも今振り返ってみて、本当に続けてよかったと思っています。「思い出美化委員」が仕事をしているのかもしれませんが、今振り返って無駄な時間ではなかったと思えるのであればそれでいいと考えるタチなので、辞めずに続けてよかったと本気で思います。そして何より、自分たちの代はけっこう楽しかったです。「実力で私学を倒す。そのために体の使い方からチームで取り組む」と言った#1ひびきの言葉に突き動かされ、野球への取り組み方を一から見直そうと考えました。それまではグランドにいる時間だけ頑張っていたのを、食事、入浴、睡眠、普段の歩き方からアップまで、全て野球につながると信じてできる限り取り組みました。それらがリーグ戦で実を結ぶことはありませんでしたが、野球への取り組み方を変えたことで、チームメイトや後輩との接し方も変わっていきました。同期のみんなは自分がリーグ戦に出ることを心から期待してくれていたし、後輩たちは野球が上手くない自分を純粋に先輩として慕ってくれたし、近田さんをはじめとする首脳陣は、なんとか僕が輝ける場所を作ろうとしてくれました。自分のことでいっぱいいっぱいになって心を閉ざしていた自分自身が、京大野球部を居心地の悪い場所にしていたことに気がつきました。今ではこの野球部で4年間過ごせてよかったなと思っています。


新チームになった時に、野球への取り組み方を一から見直したわけですが、同じタイミングでもう一つ大きな決断をしました。それはこの1年間、リーグ戦で活躍するために、自己中心的に、自分のためだけに野球をしようという決断です。自分は中、高と「どうすればチームはもっとよくなるか、もっと勝てるのか」を常に考えて行動していて、性格的にも組織全体のことを考えることが好きで、得意な人間でした。当然京大野球部でも全体を見ながらチームのバランスを取る役割を担うことを考えました。しかし、それをしながら、自分の実力をリーグ戦レベルまで向上させることは不可能だと考え、自分のことだけを考えて、1年間プレーしました。だからこそ、チームを引っ張り続けてくれたひびきはもちろん、常にチーム全体に気を配りながら指示や声かけをしていた#6小田くん#17ぶっちー、いろんなところで潤滑油として大活躍してくれたなおきには頭が上がりません。

このような思いをもって一年間プレーしてきたからこそ、関学節の一週間前に近田さんからチームをサポートする立場に回ることを提案された時はかなり悩みました。しかし、近田さんが「横山ならチーム全体を見てサポートできると思う」と言ってくださったこともあり、サポートに回ることを決断しました(と同時に近田さんが僕の想像以上に僕のことを見てくれていたことに驚きました)。サポートに回った時にみんなからありがとうと言ってもらえましたが、僕としては、今はみんなのその言葉で自分の存在意義を感じているのでこちらからありがとうと言いたいです。残りあとちょっとやけどいっぱいこき使ってください。


#Staff村上に「あんなダサいキセキ読んでられん」とか言われそうなキセキになってしまったけど、僕のありのままの気持ちを書きました。おでぃ、クールとは程遠いキセキが出来上がっちゃったわ。
あと少し、感謝の言葉を伝えたいのでお付き合いください。


近田さん、脇さん、徹さんをはじめとする首脳陣の方々。こんな自分にたくさんのチャンスを与えてくださり、また、たくさんアドバイスしてくださりありがとうございました。

後輩たちへ。同期以上に長く一緒に練習してた後輩も多くて、本当は一人一人伝えたいことあるけどここでは省略させてもらいます。あんまり自分から絡みに行くのが得意じゃないから、積極的に絡んできてくれた奴らには特に感謝してます。ありがとう。いつかみんなが京大野球部の歴史を変える日を心待ちにしています。がんばれ。

同期のみんな、なんだかんだ言ってみんないいやつで一人ひとりにそれぞれ思い入れがあって全員感謝してます。
有川、いつも練習付き合ってくれてありがとう。有川なしでは俺の大学野球は考えれんってぐらい感謝してる。ありがとう。秀磨は、、、まあいいや。なおき、あの誕生日おめでとうのくだり未だに返し方わからんからやめてくれ。#15雄太また飲みに行こ。#31さとしとはけっこう早く仲良くなった記憶があって、今でもさとしとは永遠喋ってられる気がする。#12しっしーがBキャプテンやりだしたときは「そんなことできるんならもっと早くやれよ」と思ったけど、あのタイミングからでもスイッチ入れて頑張ってたのは素直にすごいなと思った。おでぃは上でいっぱい書いたからいいかな。強いて言うなら一、二塁間のゴロとった後の送球が好き。ひびき、いつも気にかけてくれてありがとう。なかなか期待に応えられずごめんな。ぶっちーは俺のこと含めみんなに気を配ってくれてたな。#11だいすけ、四回生投手の中でたぶん一番だいすけの後ろ守ることが多かった。あと部カーで寝てないだいすけを見たことがない。#18そめ、最後リーグ戦で笑顔のそめが見たい。#19健輔、いつもOP戦のたびに「打った?」とか気にかけてくれてうれしかった。たぶん中日はこれから強くなるよ。まるで2016、7年あたりのオリックスを見ているようやから。小田くん、スタンドで打席動画撮ってただけやのに「ベストナインは半分たけのおかげ」とか言ってくれたな笑。最後きっといい結果出してチームを勝利に導いてくれると信じてるよ。#2悠真とはけっこう長い間接し方わからんくて悩んでたけど、最近絡みがワンパターンやから返しもワンパターンでいいことに気づいた。#9りくはセンスの塊やからくよくよ考えんでも打てる!金丸打ち崩そ。村上の何の脈絡もない話を聞くのもあとちょっとやと思うと寂しいな。どうせ突然飯とか誘われるんやろうけど。#Mgrかほ#Mgrかなこ、いつもありがとう。俺らの学年のマネージャーが二人でよかった。#Staffももか、放送委員という、なかなか脚光を浴びにくい役割をこなしてくれてありがとう。

なおきの形式パクらせてもらったけどなおきほどうまくまとめれんかったのは許してください。あと順番は思いついた順なので悪しからず。



今までのリーグ戦は勝ってもどこか悔しい気持ちがあったから、最後関大節勝ち点とって、みんなと純粋に勝利を喜びたいな。僕も最後まで一緒に戦います。


次は#Mgrかほです。彼女は入部してからかなり長い間、同期の選手達と仲良くなれなかった時期がありましたが、今では同期とも打ち解け、長い時間グランドにいると「めずらしいやん」といじられるほどにもなりました。京大野球部の裏ボスとしてトップに君臨する彼女の、忌憚のないキセキに期待です!



これは僕のお気に入りの写真です。野球やっててこんなに直立不動で真上を見ることは僕はありませんでした。(#6)