#24有川から紹介を受けました、4回生投手の#19青木健輔です。ありちゃんはタフな精神力の持ち主だと勝手に思っています。手の骨折を物ともせず、投手に向かっていく姿はとても勇ましく感じられます。もうそろそろ彼のヒットが見られると思います。皆さん期待していてください。

率直に言って、この4年間の大学野球はとても楽しい時間でした。全国に名の知れ渡った選手と対戦することができました。自分にとってはとても貴重な財産です。高校まででは経験できなかった、強い選手との真剣勝負に心躍りました。また、好きな野球にさらにハマりました。パフォーマンスアップに繋がるトレーニングを詳しく学べたこと、向上心を持つ仲間に多く出会えたことなど、様々なことが私を野球に駆り立てました。没頭できる環境を整えてくださった方々には頭が上がりません。好きなことを続けられて私はとても幸せです。大学まで野球を続けさせてくれた家族にはとても感謝しています。照れ臭くて面と向かっては中々言えませんが、本当です

良い事ばかりが思い出される4年間でしたが、唯一心残りがあるとすれば、満足できる結果を残すことができなかったことです。リーグ戦で活躍し、自分のプレーでチームの勝利に貢献したいと思い入部しましたが、未だ叶えられていません。私はこれまで結果が全てだと考え生きてきました。その過程でどれほど怠惰であっても、出すべき時に結果を出した奴が正義です。逆に、どれほど頑張ったとしても、最終的に結果が出なければその頑張りは無意味だ、そう考えてきました。結果を出している人には説得力が伴います。私の好きなOZROSAURUSのMACCHOが「どの口が何を言うかが肝心」と言っているように、どれほど的を射た発言をしていようと、その人に何の実績もなければ誰も見向きしません。結果を出してない奴の言葉は響きません。

では、周囲に誇れるような大した結果を残せなかった大学野球は全く意味のないものだったのかと問われたら、答えはノーです。上で書いたようにかけがえのない時間を過ごせたこともそうですが、これからの人生を豊かにするための大きな学びを得られたからです。それは、ほとんど全てのことは自分の頑張り次第で何とかなるということです。結果を出せなかったのはやるべきことをやらなかったからです。決してセンスや才能の欠如が原因ではありません。結果を出す過程においてミスを犯してしまっています。
大まかにいって、結果を出すためのプロセスは次のようです。
目標を定め、その目標達成のために必要な要素を挙げ、現状の自分と比較しどの要素がどれほど不足しているかを把握し、その要素を獲得するために何をすべきか明確にし、日々それを実行する。
結果が出ていない場合、その取り組みのどこかに必ず欠陥があります。日々の行動は質、量ともに充分であったのか、毎日正しく実行できていたのか、その行動は本当にその要素を獲得するのに適したものだったのか、現状を正しく把握できていたのか、要素を過不足なく挙げられていたのか、目標設定は適切だったのか、そもそも目標達成の道筋を考えていたのか、自分の行動のどこかに絶対に問題があります。やれることはやっていると自分で思っていても、それがベストである可能性は限りなく低いと思います。結果が出ない場合、特にスポーツではセンスや才能を口実にしがちですが、センスがないは言い訳だと断言できます。センスの影響がないとは言いませんが、言い訳にできるほど正しい努力を積み重ねたと自信を持って言える人は一人もいないでしょう。センスがないと自覚しているのであればむしろ、他人よりも鍛錬を積むべきです。「才能は開花させるもの、センスは磨くもの」です。

私も自分の取り組みを振り返ってみると反省点ばかり見つかります。毎日やると決めたことをやらなかったり、何の目的意識も持たずウエイトしていた時期があったり、細かいフォーム分析を怠ったりと、大小問わず何らかの反省がいくつも思い出されます。今このキセキを書きながら、己の未熟さを痛感しています。しかし、反省点を改善し、やるべきことをやれば満足のいく結果を得られただろうという希望も同時に抱いています。そして、この学びは野球以外にも通じると確信しています。どんな困難にぶつかっても、それを乗り越え、結果を出す方法が必ず存在します。絶対に自分自身に問題があります。そのように考えると気分が楽になります。これからの人生は経験したことのない未知との遭遇ばかりでしょうが、不安になる必要はありません。自分次第で何とかなります。正しい努力をするだけです。簡単ではありませんが、単純です

この学びを得られたのは4年間自分なりに真剣に野球に取り組んだからだと思います。ある程度真剣に取り組んだにも関わらず結果が出なかったからこそ、結果を出すための頑張りの解像度を上げることができました。向上心を然程持たず、適当に取り組んでいたとしても、反省や後悔をするとは思いますが、その時浮かぶのはおそらく、「もう少し頑張れば良かった」「あの時努力していたらなぁ」といった解像度の低い、薄っぺらい感想でしょう

大学野球を通じて、頑張り次第で相応の結果が得られるという学びを得られたことは大きな収穫です。結果は出せませんでしたが、その過程に大きな価値がありました。しかし、結果重視のスタンスを崩すことはありません。「野球」という自ら選択した取り組みにおいて満足のいく結果を出せなかったことは大いに悔やまれます。唯一の救いは、野球の結果が関係ない世界に進むことです。結果を出すべき時に出せない奴は次第に居場所がなくなります。同じ失敗を繰り返さないため、戒めとしてここに記します。

本文の内容とは全く関係ありませんが、東京遠征で私のベッドを占領する人たちの写真を載せておきます。





次は#18染川です。同期の中で、彼と共に過ごす時間が最も多かったと思います。エニタイムに呼び出された回数は数知れません。呼び出したにもかかわらず、遅刻してきます。
最近気持ちが沈んでいる彼ですが、そろそろスカッとする投球を見せてくれることでしょう。面白いキセキお願いします!