ある朝、ガリッという不吉な音と共に口の中から出てきた奥歯の詰め物。
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運良く翌日に歯医者の予約が取れたので取れた詰め物を持って、ドキドキしながら歯医者に向かう。
ところで、詰め物が取れて奥歯に空いた穴には、なんてみっちりと食べかすが詰まり、歯みがきしてもなかなか取れないのでしょう…
このまま詰めておこうかと思うほど、しっかりと奧に入り込む食べカス。歯みがきの度に何度もうがいをして、最後に残ったのは楊枝で取り除くのはかなり面倒。
さて、歯医者に到着し、椅子の上で先生の到着を待つ。
「あ~、ここねぇ~」
「今日はこのまま黒い所をちょっと削っておくけど、次にここが取れたら、新しいのと交換ね~」と、ちょいっと歯を削って、持ってきた詰め物を入れる。
もう記憶はないが、高校か大学の頃に治療した場所だと思う。
金歯の元は取ったであろう…と自分を慰める。
そうか、もう☆年は経っているんだよな…とヘンな感慨にふけっていると
先生が突然「これ噛んだでしょ」と意味不明な事を聞いてきた。
「パンを食べててガリッていったけど、それは噛んだ事になるのでしょうか」と私の方こそ訳の分からないことを聞いてしまったけど、そういうのを噛んだというのです
どうやらその時にちょっと曲がってしまったようで、1箇所だけジャストフィットしない所があったとか。
金は柔らかいので、噛んだだけでも変形しちゃうのだそう。
でも柔らかいからこそ、歯にフィットするんだと。
とはいえ、無事にくっつけてもらって本日の治療は終了。
クリニックに入ってから出るまで、わずか15分の出来事でした。
「次に取れたら新しいのを」この言葉が頭の中をこだまする。
そこで、500円玉の積み立て貯金を始めました~
コレ、マジっす
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