枝窪純子

【香西芹那(カサイセリナ)】を演じる…
2018年一発目の出演最新舞台‼ 
『私信/来信、ユートピア。』
の内の一編…
『私信、ユートピアにて。』
2/9(金)初日14:00の回。
シアター風姿花伝にて、観劇して来ました‼✨




<脚本・演出>白井ラテ(青色有線)

<キャスト>
盛山小春【梅澤梓】
藤田勇人【寛藤(カントウ)聡一郎】
桐乃睦(劇団夢神楽)【飯島喜代子】
律人(劇団ピンクメロンパン)【鈴原香也乃】
川島江里奈【ユーリ】
水村拓未(ネクシード)【幸島丞一】
兎洞大【宍戸仙太郎】
枝窪純子(白鳥歌舞喜)【香西芹那】
星乃はぐ【並木亜衣/志穂】
中西俊貴【鈴原智/荻野月太(ライタ)】
佐藤夏織里(ゆーりんプロ)【山内恵子】
田口綾乃(劇団Full Match)【柚子】
瀬藤美彩希(子狐企画)【蜜柑】
川又茜【桃萌(モモ)】

~特別出演~
風祭鈴音(劇譚※華羽織)
長谷川景
米川塁
タカフミ(劇団Full Match)


【願わくは、私じゃない私になって、私の人生を生き直したいのだ。】


サトシの部屋。

『もうこの話はおしまい。』
サトシはそう切り出した。
今は15時…。
『飯でも食いに行こうぜ』…と、昼時には行列のできる、駅前に新しくできた博多ラーメンのお店にカヤノを誘った。
『金は用意したのか?(ラーメン食べるには金がいる←の意w)』
『開口一番、誘拐犯みたいなセリフ💦(笑)』
カヤノの言葉に、サトシはそう言って笑った。
『お金はカヤノが持ってるでしょ?お仕事頑張ってるもんね?いつもありがと』
サトシのセリフにカヤノは一言で返した…。
『死ね!』
…とwww。

俊貴さんチャラい~www
律人さんカッチョイイ~✴

『曲がりなりにも亭主に向かって、そんな口のきき方ないだろう』
『死んでください』

あ✨この二人夫婦なのね?

『サインしてくれればおごってやる!』
カヤノは3年の結婚生活に終止符を打ちたがっているようだ!
離婚=カヤノはここを出ていく…
『家賃は誰が払うんだよ』
『キー!なんてふてぶてしい!』
カヤノの憤慨ごもっともwww
『ココを出てどこに行くんだよ?』
『どこでもいい!!ここよりはマシに決まってる!』
『そんなのユートピアだ』
サトシの言葉に…
『ユートピア?』
と聞き返すカヤノに、
『理想郷のこと。素晴らしく良い場所と信じてみんな探し歩くけど、そんな所どこにもないんだ!どこにも辿り着けずにココに戻ってくるのがオチ』
と答えた。
『は?!!!何がユートピアだ気取ったこと言いやがって!いつまでミュージシャン気取りなわけ?』
『気取り…じゃなくて正真正銘ミュージシャンだ!』
え?サトシそうなの?
『歌ってねーじゃねーか!』
『何度言ったらわかるんだ!今は充電期間!』
『家でゴロゴロしてるだけで何が充電できるの?!』
『知らないだろうけど、カヤノが働いてる間、必死に曲作ってんだよ!今作ってるのは傑作なんだ!…ジャンピングドラゴン、絶対に復活してみせるから!』

サトシは典型的なダメンズみたいだった…。

『あぁ、もうほんとバカ!バーカ!』
カヤノの嘆き。
『…信じてた。世界中にバカにされても、カヤノだけは俺の味方だって…』
サトシの嘆き。
『信じてたよ!3年待った…裏切ったのはそっちでしょ?!!』
サトシは、そのカヤノの言葉を背に出ていってしまった…。


ユーリの部屋。
ユーリは下着姿でベッドに座っている。

『もうこの話はおしまい。飯食いに行こうぜ。
駅前に博多ラーメンの店が出来たの知ってる?
昼時は行列がすごくってさぁ。今15時だから、混んでないと思うんだよね。』
カントウはそう明るめに切り出した。
(また博多ラーメンだwサトシのセリフとほぼ一緒w)
ユーリはというと…泣いてる。
『…お願いだから泣き止んでよ』
カントウの言葉に、ユーリはしゃくりあげながら…
『ユーリも…NYに連れてってくれる?…』
と言い出した。

カントウはタレント事務所の社長。
真由美という、製紙メーカーの社長令嬢と付き合いつつも、その3年間…ユーリと浮気していた。
だが、この度真由美とNYで結婚する運びとなったから、ユーリとこのままズルズル続くと【不倫】になり、果てはスキャンダルになりかねない…。
『ユーリは連れて行けない』
カントウの答えは勿論NOだった…。
『スキャンダルになんかならないもん!今までみたいにカントウさんが会いに来てくれるの待つもん。だから連れてって、NY。
新居の近くにユーリのマンション借りてぇええ』
ユーリはこれ見よがしに泣きじゃくった。
『おかあさーん!助けてくださーい!おかあさーん!』
カントウ、情けない声を張り上げ、いきなり叫びだしたw
『そうやって、都合悪くなるとすぐイイジマさんを呼ぶ!』
ユーリ膨れっ面。
『俺、男だから、ユーリの気持ちわかってやれない。
イイジマさんとガールズトークして気持ち切り替えてよ』
イイジマ、ドアを開けてせかせかと入ってくる。
『(お母さんではないけれどw)なんですか?』
ユーリはイイジマを指差しながら、
『イイジマさんはおばさんだからガールズトークできないもん!おばさんだから!』
イイジマ、無言で耐える。
(2回言うとはムゴイw)
『そっかそっか、ごめんな、おばさんだったなあ…
あ!カヤノ!カヤノならギリ20代!』
(カントウさんもムゴイwん?ん?カヤノはどう言う関係なんだ?)
『カヤノは結婚してるから、愛人でもいいユーリとは恋愛観が合わない』
『困ったなあ。誰かユーリの気持ちをわかってくれる人…』
『ユーリの気持ちをわかる人なんていないもん!
ユーリは孤児で不幸で可哀想なんだから!
親も友達もいなくて、ユーリにはカントウさんしかいなくて、それなのに邪魔になったらポイ捨てなんてあんまりだよ~』
『そっかぁ、そうだよな、う~ん…』
カントウはそう悩みの声を挙げながらドアを開けて出ていってしまった…。


『逃げたよ』
しばらくして、イイジマがわかりきったことを言うw
ユーリは、その言葉に泣き止み、ケロッとした顔で…
『ちっ。』
と舌打ちした。
続けてイイジマに…
『本当なの?結婚』
と聞く。
『みたいね。私も詳しくは知らないけど』
イイジマの答えに…
『げぇ』
と舌を出すユーリ。
『ユーリは今まで通りこの会社で面倒見るから、おとなしく身を引いてちょうだい』
『先週出した曲、初登場何位か知ってる?』
と、そう言うイイジマに、唐突に聞くユーリ。

ユーリはミュージシャン。

『238位』
イイジマ、いともあっさり答える。
『当たり!…あれだけプロモーションしてその結果じゃ、話題になってるか…。
カントウさんがいなくなればクビでしょ』
ユーリは悟りを開いたかのようにそう言う。
『確かに、私も守りきれないかも。自覚あるなら泣きマネしてないで曲作ったら?』
イイジマさん全てお見通しな上に、ごもっともw
『…そうね、今なら渾身の失恋ソングが作れるかも~』
『あら。まさか本当に失恋中?』
イイジマが、あら意外!みたいな口調で問う。
『失恋なんて甘ったるい話じゃなくて。
これはユーリの人生最大の危機!
ユーリにはあの人のお金が必要なの。
高層マンション借りてもらって東京の夜景を見た時ね、本気で生まれ変わったと思った…
光の差さない一番底の暗い所で生きてきたユーリが、光よりも上にいる…
でも、カントウさんがいなくなれば、きっともうココにはいられない、暗い所には絶対戻りたくない』
ユーリの悲痛な叫びだった…。

と、カントウが戻って来た。
女を連れている。
『見つけたぞ!ユーリの気持ちをわかる人!
ユーリと同じ施設育ちで不幸で可哀想な、アズサだ!』
カントウはそう言って、連れてきた女を紹介した。
『施設育ちで不幸で可哀想な、デリバリーヘルス【完熟娘】のアズサです!よろしくお願いしまーす!
って、おやおや?!お客様が3人いらっしゃる?!
自分の会社で4Pなんて変態ですね!!』
底抜けに明るく自己紹介したと思ったら、いきなりなんちゅー発言を!www
『今日の相手はあの子』
カントウがそうユーリを指差すと、アズサはユーリに駆け寄り…、
『ひゃっほー!♪可愛らしいお嬢さん!時間いっぱい楽しみましょうね!』
呆気にとられるユーリとイイジマw
と…アズサはふいに携帯を取りだし電話し出し、電話の向こうにこう叫んだ!
『お疲れ様です!アズサです!180分いただきました!』
…と。

ビデオ屋。

カウンターにメガネにエプロン姿のナミキがいる。


【自称】風俗嬢プロデューサーの、シシドが、
『ターミネーターは2より3の方が傑作だ!』
と力説している横で、デリヘル『完熟娘』の店長、コウジマが『はーい、がんばってねー!』と、電話をしている。
『コウちゃんが話を聞いてないから、もうこの話はおしまい』
電話を切ったコウジマが、拗ねるシシドに話を合わせようと口を開いたのを…シシドは制した。
『飯食いにいこうぜ。駅前に博多ラーメンの店が出来たの知ってる?』
(また博多ラーメンw)
『聞けよ!…飯は帰って食べる』
シシドは、コウジマに『じゃあラザニアを作ってよ』とねだる。
コウジマは『ラーメンにしてよ』と言うが、
『ラザニア』
とシシドは曲げないw


『ライタ、ライタ!』
(劇場後方から純子ちゃん…もといw)
セリナの怒声が響く!
セリナ、ライタ(俊貴さんの2役)の腕を掴んで引きずって(花道から)登場!
(キター‼)

(写真はイメージ(稽古画像)ですw)

『歩いて!』
(舞台上に上がり)
『殺される、殺される、殺される』
ライタ小声でそう呟いている。
白いフードを目深に被り、震えうずくまっている。
『しっかりしろ!』
セリナはそう怒鳴りながらライタを階段から突き落とした‼💦

純子ちゃん!ドスの効いた声でド迫力‼‼
すごいインパクト‼
ビジュアルはヤンキーやしwww

『死んだ人は生き返らない!見間違えただけ!確かめるの!』  
震えるライタに向かって叫ぶセリナ。


『おねがいしまーす』
シシド、DVDを持ってナミキのいるカウンターへ…。
『旧作、1週間でよろしいでしょうか?』
『おねーさん、今日はメガネなんだ』
シシドがそう聞く。
『へ?…金欠で、コンタクト切れちゃって』
ナミキは苦笑いしながらシシドにそう答えた。
『コンタクトの方が絶対可愛いから。今すぐこれで買ってきて』
シシドはナミキにそう言いながら1万円を渡す。
『困ります』
困惑するナミキ。

ビデオ屋にセリナとライタが入ってくる。
『嘘…』
ナミキを見て顔面蒼白になるセリナ。
セリナは慌ててナミキに背を向ける。
ライタは固まっている。
『そんなことあるはずないそんなことあるはずないそんなことあるはずない、シホは死んだシホは死んだシホは死んだ…』
セリナは小声で、邪気を振り払う呪文のようにそう何度も呟いた!

『あーあ。今日こそ連絡先聞こうって、楽しみにしてたのに』
シシドが嘆きの声を挙げる。
『やめとけ。こんな可愛いんだから、彼氏いるに決まってるだろ。ねぇ?』
そう聞いてきたコウジマに…、
『いません…けど』
と答えるナミキ。
『あらやだ、アタックチャーンス!』
コウジマ、喜びの雄叫びwww
『おねーさん、とりあえずメガネ取って。
話はそれから』
ナミキは、シシドに促されてメガネを取った。

…と、
『うわぁああああああああああ‼‼』
と、メガネを取ったナミキを見て、ライタが錯乱の叫びを挙げた!
ものすごい悲鳴だった。
『ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい‼‼‼』
なおも錯乱するライタ。
『落ち着け!あれはシホじゃない!シホは死んだ!死んだ!!!』
騒ぎ続けるライタを必死になだめるセリナ。


シシド、コウジマ、ナミキがその騒動を驚いて見ている。
『何?』
『さぁ』
シシドとコウジマがそれを見て苦笑いしながら言った。

もう1人、それを見ているメガネをかけた女性客がいた…。

両脇からポリスが現れて
蹴り倒されるセリナとライタ💦

OPダンス。



セクシーポリス‼
(左、風祭鈴音さん。右、長谷川景さん)
この特別出演にお名前のあったお二方、『ガーディアン』と言う役名らしく…、ポリス転換の任を担っておられて、登場から終幕まで
【幕の開け引き、小道具の出しかたずけ、そしてダンス】の登壇以外は、左右の固定椅子に腕組みをしてずーっと座ってらっしゃいました。
いわゆる役付きの黒子さん?…でした。
(今まで観た舞台でこんなん初めてやったなあ…)


舞台に、少し透けた黒幕がポリスによってさっと閉められる。
そしてやがて、真ん中が少し開かれキャストさんが出てきたかと思うと…華麗なダンスが始まった✨
(ダンス振り付け、演出は、水瀬真知さんによる)
圧巻なダンスが次々と繰り広げられる。
ひとりひとりキャストさんが幕の間から現れ、それにアズサが絡み、ポーズを取りつつハケて行く。





見とれてしまった。

主演のアズサ役の小春さん。
決まってたな~‼

青色有線、そしてラテさん恐るべしw
真知さん!ダンスめっさかっちょ良かったっす😄
(DVDで見れるのがめっちゃ待ち遠しい✨)

つづく…


プロローグ、OPから引き込まれました。
前作『甘い文句』が初青色有線観劇だったおいらには結構衝撃Σ(-∀-;)(笑)
作風は全く違えど、ラテさん色が出てたのはさすがの一言。
初参戦の俊貴さんは2役で、全く180度違う役柄!登場シーンだけで芝居の熱がドーンとぶつかって来ました!
律人さんは初見でしたが、出で立ちがひたすらカッチョ良かった‼
そしてユーリ!川島さんは前作からの続投だったんですが、ゆかりとは全く違ってた!
長いウィッグを着けてまるでお人形さんみたいな出で立ち。今回は劇中歌を担当しているとのことだったので、ミュージシャン活動もされている本領発揮←を楽しみにしてました。のちほどそれはガッツリ書きますね✨
と、こちらも初見な主演の小春さん。
芝居に熱量を感じました!そして明るいキャラがナチュラル!少し天然っぽいアズサは地なのか?と思いましたwダンスも良かった🎵
そしてこちらも初見な藤田さんと桐乃さん。
なんだこの安心感?(笑)芝居にブレが全く感じられず、滲み出る大物感!wすごい役者さんなのがひしひしと😆
芝居の安心感と言えば、兎洞さんと水村さんも凄かった。このお二方は存在感も凄かったです。
そしてそして、はぐさん。
前作あかねで芝居に目を奪われハートを射抜かれてしまったのですが、今回も違わず!
『芝居してるの?』て思うくらい、そこにいるのが自然で、今回はものすごく女性っぽく、メガネフェチなおいらのハートをまたもさらって行ったのは言うまでもない(笑)
そして、忘れてはならないのが、我らが枝窪純子!
『こんな純子ちゃん初めてだ!』
登場シーンから鷲掴みw
冒頭ではまだキャラの行き着く先が見えなかったんやけど、ヤンキーなセリナに違和感なく仕上がってたのはさすがだった!それとたぶん掴み(インパクト)で言えばピカ1だったに違いない!
枝窪純子はやっぱり『イイ‼』

さてさて 
私信、ユートピアにて。
このあとどうなって行くのか続きをお楽しみに。
心エグられる準備をしておいてくださいね。

今回もたぶんかなり長文になる予定ですのでお覚悟を。
最後までラテワールドを存分に味わってくださいませ✨


ではでは
また後日✨ 

あでゅ🙆

PS
↑青色有線、前作『甘い文句』(2017.8月公演)
のレポブログ。未見、未読の方はこちらから(6ブログあります💦(笑))