脂漏性角化症の患者様です。
男性に圧倒的に多く見られる疾患です。
色々な名称があり「ゼボケラ」「老人性疣贅」などとも呼ばれています。
脂性肌で紫外線を浴びる方に多く現れます。
女性よりも圧倒的に男性に見られます。
治療前の正面、両頬などに盛り上がりが多数あって目立ちます
50代でゴルフが趣味、10年近く前から徐々に現れて来たそうです。
治療は麻酔クリームを塗った後に炭酸ガスレーザーで盛り上がっている部分を焼灼します。
一部、局所麻酔の注射も追加しました。
炭酸ガスレーザーで治療した直後
「さっぱりとしたお顔」になりました。
出血なども全くなく、多少のヒリヒリ感がある程度です。
小さいものも含めて約50個治療を行いました。
所要時間は約30分(麻酔クリーム時間は別途30分です)くらいでした。
治療前の左顔面
脂漏性角化症で黒く盛り上がって目立ちます。
治療直後の左側
これだけでも10歳くらい若返った印象です。
治療前の右斜です
茶〜黒の色素沈着が目立ちます。
原則的には脂漏性角化症は根が浅いので、取り残しはないのが一般的です。
但し、大きく黒っぽくなったものでは真皮まで色素病変が進展している場合もあります。
右側も10歳くらい若返りました
この写真は手術直後なのでキレイです。
この後には「カサブタ形成」→「カサブタが剥がれた後の皮膚の赤み」→「PIH(レーザー照射による炎症後の色素沈着)」などが予想されます。
治療後2〜3日はステロイド軟膏、カサブタが取れた後は「ハイドロキノンクリームの塗布と紫外線カット」が必須です。