東京芸大美術館で伊藤若冲三昧 | kyoritsu-utsunomiyaのブログ

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上野公園に向かいました。

お目当ては「東京芸術大学大学美術館」、JR上野駅の公園口から一番遠い美術館となります。

僕は芸大美術館、と言っていましたが正式名称は長かったのですね。

特別展「日本美術をひも解く」を観に来ました

副題は「皇室、美の玉手箱」でした。

昨年に宮内庁所蔵の中で国宝にしてされたばかりの以下の5点が目玉でした。

・平安時代三跡の一人である小野道風の《屏風土代》
・鎌倉時代のやまと絵の集大成として名高い絵巻《春日権現験記絵》
・鎌倉時代に元寇の様子を描いた絵巻《蒙古襲来絵詞》
・安土桃山時代を代表する狩野永徳筆の《唐獅子図屏風》
・江戸時代の伊藤若冲の代表作《動植綵絵》
 

建物もモダンな感じですね

この本館は芸大の卒業でもある六角鬼丈氏の設計によるものです。

最近定着しつつある「事前チケット予約」は不要で、直接現地に行くスタイルでした。

入場料¥2,000、物価上昇を実感しました。

今回のお目当てはズバリ「伊藤若冲」です。

今日の展示では国宝10幅「芍薬群蝶図、梅花小禽図、向日葵雄鶏図、紫陽花双鶏図、老松白鶏図、芦鵞図、蓮池遊魚図、桃花小禽図、池辺群虫図、芦雁図」を一気に観れました。

向日葵雄鶏図(ひまわりゆうけいず)

江戸時代の宝暦9年(1759年)の作品です。

若冲の十八番の鶏図ですが、僕が最も関心を持ったのは次の作品でした。

池辺群虫図(ちへんぐんちゅうず)
宝暦11年~明和2年(1761~65年)に描かれた作品とされています。

お得意の鶏や雁などの鳥ではなく、昆虫や蛙、オタマジャクシ、蛇、蜥蜴、蜘蛛などを非常に緻密に描いています。

はっきり言って、かなりグロテスクな作品に仕上がっていると思いました。

これだけでも20分は眺めていました。

新しい若冲の魅力を発見した気分になりました。

今年の4月から日比野克彦さんが学長になっていました

驚きです。

日比野さんって、もうそのような年代だったのですね。

段ボールアートでデビューした頃が懐かしい。

天下の芸大生が作った段ボールアート、当時は衝撃的でしたね。

前学長の宮田さん(東京駅の「銀の鈴」やイルカの工芸品などで知られています)、お疲れ様でした。

宮田さんはキャンパス内で自転車に乗っていましたが、日比野さんはキャンパス内を走っているのかな?