ある患者さんが治療が終わって帰り際に
『先生はどうやって佐藤 佐藤一斎の本を知ったんですか?』
とお尋ねがありました。
『お坊さんから経営の勉強を教わったときに知りました』と伝えました。
その方は『こんなばあちゃんが 本読んでも仕方がないと思うけど 孫に読んで貰いたくて 注文し
ました』といわれるのです。
思いがけないやりとりに 私はとてもうれしくなりました。
あとからスタッフに聞いたのですが その方は本が好きで いつも何か読んでらっしゃるそうです
今日も早めに来られていたのは 本が読みたかったから と聞きました。
昔から待合室においている本は 読んでいただけたらいいなあと思う本を置いているのです
だから反応があるときは とてもうれしいのです
本は一人の人間の考えや経験、知識が凝縮されています
本とは人との出会いだとかんがえております
待合室の本棚の一部です
上の段
中の段
ちなみに佐藤一斎とは江戸末期の儒学者で82歳まで4冊の本を書きました
それらをまとめて『言志四録』(げんししろく)といいます
『言志四録』は指導者のためのバイブルと呼ばれ、現代まで長く読み継がれています
門下生には、佐久間象山、山田方谷、渡辺崋山などがいます
どうですか 興味がわいて来ました?
この患者さんは 80歳です
私もかっこいい じーさんになります ('-^*)/