京フィル室内楽コンサートシリーズvol.69 リレーコメントno.3 | 京都フィルハーモニー室内合奏団のブログ

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1972年に結成。2022年で創立50周年を迎える。
一人一人がソリストの個性派揃いのプロの合奏団。

ブログをお読みくださっている皆さま、こんにちは。

 

 

お久しぶりのヴァイオリンの中野祥世です🎻

 

 

本日は1/13に開催されます室内楽コンサートのうちの一曲、

 

 

ラヴェルの『序奏とアレグロ』

 

 

について少しご紹介したいと思います。

 

 

まず、どんな編成のどんな曲かと言いますと

 

編成は弦楽七重奏でこんな感じです。

 

《弦楽器》

ヴァイオリン2本、

ヴィオラ

チェロ

《管楽器》

フルート

クラリネット

ハープ

 

 

曲の感じはざっくり言いますと

ハープ協奏曲のような感じです。

 

 

この曲は単一楽章で成り、ラヴェルらしい美しい旋律が2つあり

それを軸に曲が構成されています。

聴いていたらあっという間に終わってしまう長さです!!

(演奏時間は12分ほど)

 

 

普段からどんな作品を試みる時でもスコア(総譜…全パートが書かれている楽譜です)

をまず見て仕組みを知るのですが、私がラヴェル作品を取り組む時はいつも思うことがあります。それは仕組みが実にトリッキーということです!!

 

したがって、それぞれのパートが何をやっているのかを

スコアを見ながらしっかり事前に頭に叩き込むことが

演奏で迷子にならない鍵、、だと思います。。

 

美しいメロディの下には

3連符、6連符を連ねて演奏する人がいたり

全然関係ないリズムが他のパートでうごめいていたり。

 

この構造を攻略して頭に入れないと

おかしなことに。

 

でもこれを踏まえて演奏を上手に出来たら

ラヴェルワールドにお客さんを連れて行くことができるのです!!

しっかり皆さまをお連れできるように頑張りたいと思います♪

 

そして今回は美しいハープ奏者の松村 多嘉代さんさんをゲストにお迎えして

演奏させていただきます!

どんなハーモニーが奏でられるのか、ご一緒できるのがとても楽しみです♪

 

 

余談ですが、、

もし仮に生まれ変わったら次は何の楽器しますかと聞かれたら

 

私は間違いなく、ハープかギターです。

1人で低音も高音も担当できて音楽を完成できるというところに魅力を感じます。

それができるようになるにはもちろん並々ならぬ努力を必要としますので

自分の楽器で手一杯な私はそうカンタンにやりたいなんて口にできませんが。

 

 

ハープについては初心者ですが、美しい音色とは裏腹に想像以上にお忙しい楽器だと思います。

 

弦が47本、足のペダルは7本あり、ペダル操作によってシャープ、ナチュラル、フラット

に変音することができます。

その全てを手足4本を巧みに駆使して演奏されているのです。

 

それだけでもう脳が追いついていかないような

気がするのですが、、、

 

本当に尊敬します!!

 

 

ハープの音色を室内楽で聴けるチャンスはなかなかないと思いますので

このコンサート、必聴です!

 

 

皆さま、会場でお待ちしております。

 

 

著、中野祥世

 

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京都フィルハーモニー室内合奏団
室内楽コンサートシリーズvol.69
「パリの散歩道」
2019/1/13(日)14時開演(13時30分開場)
京都市立京都堀川音楽高等学校 音楽ホール

演目
●ジョリベ/エプタード(tp,per)
●アリュー/木管五重奏曲(fl,ob,cl,fg,hr)
●サティ/家具の音楽(fl,cl,fg,hr,tp,2per,strings)
●ドビュッシー/神聖な舞曲と世俗的な舞曲(harp,strings)
●ラヴェル/序奏とアレグロ(harp,fl,cl,2vn,va,vc)