京フィル第213回定期公演「春潮は音楽 羅針儀は指揮者」リレーコメント no.12 | 京都フィルハーモニー室内合奏団のブログ

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1972年に結成。2022年で創立50周年を迎える。
一人一人がソリストの個性派揃いのプロの合奏団。

 トロンボーン奏者の村井博之です。

 今回の定期公演では二つの委嘱作品を初演するという機会に恵まれます。

実は長年、頭から離れない言葉があります。

学生時代に室内楽の先生のお話に、
「現代の作曲家の作品を演奏することは現代に生まれた演奏家の使命です」
と教えられた事。
また、ある演奏家の先生のお話でも、
「一度しか演奏されないことも多い新しい作品をミスした時の悔しさといったら…」
とお話されたのも印象的でした。

なぜか、このお二人の言葉はずっと頭の片隅にあります。

京フィルでは、新作を演奏する機会が数多くあります!
新しい曲は楽譜を読むのが、ちょっと大変だったりもしますが、少しでも作曲家の意図を反映できるように願っています。

クラシック音楽は歴史によってふるいにかけられたものを演奏する機会が多いのですが、今回はそれとは違った生まれたての楽譜が演奏者によって音へと変わる瞬間を感じていただけるのではないでしょうか?

もちろんジェミニアーニとボッケリーニ もお楽しみいただけると思いますよ!

皆さまと「その瞬間」を共有できますように。