ぶっ倒れた次女 | 怒涛の6年

怒涛の6年

旦那のアルコール依存症→精神科外来→離脱せん妄→借金地獄→断酒→スリップ→精神科入院→現在



面会制限解除後の面会から明けて翌週。

距離が地味にあるので面会は二週に一度と自分の中で決めていたが。

『えっ、来週面会行けないじゃん』

仕事が立て込んでいた為、急遽面会へ行く事に…。

前回の面会後、旦那にLINEをしていたのだが案の定再び既読は着く事がなかった。

(大丈夫なのかなあ…あんなガイコツみたいにやせ細ってたし、急に死んだりとか…)


そうして再び病棟へとやって来た。

私は旦那の体液がどれくらい減っていて、どんな色に変化しているか知りたかった。

量も減って、色もほぼ透明になっていれば退院が近付くサインなのだと言う。(長女調べ)

私の心配とは裏腹に、旦那はいたって普通に元気そうにしていた。
病室へ入って最初に目に付いたのは、床頭台に置いてあった、

コーラロイヤルミルクティー


『えっ!こんなの飲んでんの!?ハッ先生良いって言ったの!?』

『うん良いって言ったよ』

呆れた。。

が、リハビリもしっかりやっていると言う。
食事は腹水の影響で殆ど食べられ無いのだという。

LINEに既読が付かなかったのは、何故かスマホが機内モードONになってしまっていて、WiFiが未接続の状態になっていた為だと思われた。

『えっ、まだ真っ赤じゃん!』

退院は来週くらいと奴から聞かされていたが、真っ赤な体液が溜まっていた。

まさか……
ドレーンごと転院するんじゃないでしょうねええ!?



『…なんか、具合悪い…貧血…』

『ん?』

急に次女の様子がおかしくなった。

『貧血!?大丈夫!?』

『き、気持ちが悪い…』

『とりあえずベッドに座らせてもらいな!!』

前のめりに倒れ込みそうになったが、何とか次女をベッドに座らせる事が出来た。

貧血なんか、持ってないのにどうしたんだろ…

『う~…暑い…ち、ちょっと…涼しい所で休ませてもらいに行く…』

『そうだね、ここ暑いよね💦』

次女はふらふらしながら何とか立ち上がり、病棟を出た、
ところで、

ふら~。。。。。

『えっ!ちょっと大丈夫!?ぐええ!お、重いいぃ!!』ダッシュ

またしても前のめりになる次女を倒れないように支えようと試みたが、重いいいい!!!ぬおー!

無理だ、諦めよう。

パッ気づきと手を離した瞬間、

べしゃっ!!!ダッシュ

何とも情けない音と共に次女は膝から前に倒れてしまった。

少し離れた所から看護師さんの

『あら、大丈夫ですか~?』

とのどかな声がしたが、

『な、なんか倒れちゃって』

と見れば分かるであろうアホな回答をする私。

看護師さん達は次女が転んだのだと思っていたらしい。
私の様子を見た瞬間、4、5人の看護師さん達がわらわらと集まって来た。

『どうしたんですか!?』

『貧血って言ってるんですけど、普段貧血なんか起こした事がなくて💦』

『車椅子持ってきましょう!』

(ありがてぇ)←次女の心の声

車椅子に乗せられた瞬間、指にスポッと酸素測るやつがはめられ、腕には血圧計を巻かれ、

『あっ!血圧が56しか無い!』

『ええっ!』←私

『唇に色が無いわ!』

看護師さんは次女の体を触りながら

『…汗ばんでいる…』

お、おおう……。
な、なんか看護実習みたい。゚(゚ ˆ o ˆ ゚)゚。わかんないけど

次女は額に汗をびっしょりかいていた。

『普段貧血は無いんですか?』

『ないです…貧血なんか起こしたの初めてで…』

後に次女から聞いたのだが、彼女は過去に、小学2年生の時朝礼中一度だけ貧血を起こした事があったらしい。

『外来で診てもらった方が良いですよ』

えっ!外来!?気づき

『ストレッチャー持って来て!』

えっ!ストレッチャー!?気づき

なんだか段々大事に。゚(゚^ω^゚)゚。

『ベッドが空いてれば休ませてあげられるんですけど、生憎今空きが無くて。外来行きましょう』

そうしてストレッチャーに寝かされた次女は、

(ヤバい!なんかもう、具合良くなってきた!)


と焦っていた。

そのうち病室から旦那が現れた。

『えっ、普通に歩けるんだ!?』気づき

『あらあら、お父さん心配で出てきちゃった?』

『ごめん、外来行くことになったからこれから行ってくるわ…また来るから』

『ああ、気を付けてね』

そうして私とストレッチャーに乗せられた次女と看護師さんとでエレベーターに吸い込まれていく。

結局面会は殆ど出来ず終了。ダッシュ

外来手続きをして、暫く待たされたが次女は回復していたので、ストレッチャーからも解放され、

普段貧血など持っていない次女なので、念の為にと血液検査と心電図まで撮られ、その後検査結果が出てやっとこさっとこ診察室からお呼びがかかった。

外来の内科の先生はにこやかに結果を見ながら、

『うん、血液検査も心電図も問題ないですね。貧血も無いし、うん、うん、』

検査結果のPC画面を目で追いながら、先生はとても晴れやかな顔をしていた……。

『素晴らしいです!』

『は…はあ…』

『特に問題はないのでお帰り頂いて大丈夫ですよ!』

『ありがとうございました』




…………。

一体何しに外来行ったんだああああ!!!ハッ

健康診断か!?。゚(゚ ˆ o ˆ ゚)゚。

会計は5600円だった、凄く余計な出費この上なかった。うぉぉ

『なんか外来の先生嬉しそうにしてたよね』

『そうだね、ニコニコしてた』

『やっぱさ、普段具合の悪い人を診てる訳だから、ここまで良い血液検査の結果とか普段殆ど見たことないのかもね』

『確かに…』

今日は何しにここまで来たんだっけ??

次女に、医者から

健康優良児

の太鼓判を押してもらいに来ただけ。

帰る前に旦那にLINEをした。

『特に問題なかったです、これから帰ります』

『よかったよかった、気をつけて帰ってね』

との事だった。

まあ、
皆元気でやれやれ、と言ったところであろう。