アルコールチェッカー再び | 怒涛の6年

怒涛の6年

旦那のアルコール依存症→精神科外来→離脱せん妄→借金地獄→断酒→スリップ→精神科入院→現在



アルコールチェッカーの記事は大分以前に書いた事がある。
しかし、実際にアルコールチェッカーが役に立つ時は遂になかったのだ。


数年前、体調不良からプチ断酒をしていた時に、
『怪しい。飲み始めたんじゃないか?』と皆で疑い、長女の彼氏さんが購入してくれたのだが。

どういう訳かその時アルコールチェッカーは旦那の呼気に反応せず、その後それは闇に葬られたのだ。

時々お酒入りのチョコレートを食べて私と次女とで息を吹きかけて楽しんでいた位である。

しかし。

遂に。

それが役に立つ時が来た!←来なくていい



先日(13日)旦那は奥にある上の虫歯が悪化して珍しく痛み止めを飲んでいた。


奴が痛み止めを飲むくらいだからかなりな痛みなのだろう。

『歯医者さんに駆け込んだら?』

と検索して夜遅くまで営業をしている所を調べてやれば、
駅前に、六月にオープンしたばかりの所がヒットし、『そこに電話してみな』

と電話をさせ、奴は『背に腹はかえられぬ』とばかりに歯医者へ駆け込んだランニング


新築マンション1Fに出来た歯医者はとても綺麗かつ、オシャレな雰囲気だと歯医者から旦那はLINEをしてきて満足げな様子。

が、どうやら『膿んでいる』為に治療は出来ず抗生剤と痛み止めだけ処方され、一週間様子を見る事に…。

長女がお尻にデッカイおできを作った時も、化膿している間は切開出来ないと、薬だけ処方された時の事を思い出した。


暫く後。
奴は帰って来た。

随分と時間が掛かったので、これは怪しい。
と出迎えれば、やはり酒臭い。


『お酒飲んで来たでしょう』と聞いたがやはり

『飲む訳ないじゃん』

とヘラヘラ笑っていた。
そこで私はアルコールチェッカーの事を思い出した。

『ちょっとやってみて、私が安心するために』

すると、

何故か薄暗い廊下へ移動して、微かに

『フーフー』とやり始めたので私は、

『違う!ハアーーー!!って!腹の底から!』

と喝を入れた。

『フーフー』

『違う!!ハアーーー!!!でしょ!!』

『……フー……』

『どう!?暗くて見えない!!』

『……0.1』

『なに!?』

『……ごめんなさい…一本飲んじゃいました……』

『…ほら。やっぱり飲んだんじゃん』

『ごめんなさい……』

『よーく言ってくれたねえ!!偉いよ!!』♨️

あかん、怒ってるようにしか言えないwww

『どうして飲んだのか教えて、あと何を飲んだの?』

『85円のちっちゃいやつ』

『それじゃ分かんない!財布の中身出しなさい』

じゃらじゃらと小銭を出す旦那。

『これしか残ってないの!?85円な訳ないでしょう!!』

次女も重ねて

『一体何を飲んだの!?』

『いや~。わっかんないうずまき

『めちゃくちゃ酔っ払ってんじゃないのー!!まさか原液とか!?』

『いやそんなののまないようずまき

『あのねえ!膿んでいるって言われたんでしょ!?痛いんでしょ!?そんな時に酒なんか飲んだら余計に血流良くなって痛くなるじゃないよ!しかもそんなんじゃいつまでも治らないよ!!』

すると次女は

『そんな事も分かんないの!?バカなの!?』ムカムカ

珍しく非常にお怒りのご様子だ。怖い…。


『そんなに酔っ払って!今日はフルニトラゼパム飲ませないからねっ!!抗生剤もお酒が抜けるまで飲ませないよ!じょーだんじゃない!!』


ガンガン声を荒らげて突っ込んでいるうちに、

旦那はすっかりしょげてしまった。

『……もう自分はいなくなればいいんでしょ……もうしにたい……』

ああ、始まってしまった…
こうなってくるとあたかもこちらが悪者のようだ。

しかし心を強く持たねば。

『こっちがしにたいよ!♨️』


これでは逆効果な事は分かっている。
平常心を取り戻さなければ。

『また仕事で頭にくる事があったの?』

『あった……頭にきて、カッとなって、クソー飲んでやるっ!てなって…』

『うん、分かるよ、よく分かるよ』←分かってない

手法を変え、じっくり話を聞く体勢に。
ひたすら『分かるよその気持ち』と言ってやり、


『でも。飲んだらいけないよね?少しの量もダメだって言われてるよね?』

なるべく優しく優しく…。

『夏からずっと頑張って飲まないでやって来たよね?頑張ったよね?でも失敗する事はある、だって病気なんだもの、仕方がないよ、また仕切り直せばいいんだよ、ね?どんな病気にだって再発する事はある。それと同じ』

『うん』

『だからさ、頑張るしかないんだよ。』

『またせん妄になったら…』

は、なる訳ないじゃん。とは言わずに

『まだ大丈夫。今ならせん妄にもならないし、てんかん発作も起こさないよ、でもまた飲み続けてたら同じ事になるでしょ?』

『ああ…』

『頑張るしかない、失敗したっていいよ、頑張ろ!』


我ながら鳥肌が立つようなこの台詞。
棒読みになってはいなかっただろうか。


翌日、私は朝から夕方まで仕事で不在だったが奴は飲まずに頑張っていたようだ。
帰って来た時の空気で分かる。

それよりも歯痛に苦しんでいたようなので、

『明日は病院でしょ?(精神科)先生に相談してみたら?歯が痛いって(笑)』


このように奴が飲んでさえいなければ、軽いジョークなどを交えて会話も出来ると言うのに…。

明日は精神科の日なので飲まずにいられるとして。

飲み始めるとしたら明後日くらいだな!

『はあ…入院させたい…』←次女

などと言いながらも、
次女と一緒につかの間の休息を味わうのであった。