怒涛の3ヶ月~2年目

怒涛の3ヶ月~2年目

旦那のアルコール依存症→精神科外来→離脱せん妄→借金地獄→断酒→スリップ→精神科入院→現在

酒は飲んでも飲まれるな\\\└('ω')┘////


主治医の説明が始まった。

『いつもの術式だと血腫が取り切れないんですよ~😀綺麗にお掃除出来ないんです😀』

『なるほど』

『で、この辺ですかね?(後頭部の右側を指し)ここがどうも怪しいと言うか、ここに悪さをする血管があるみたいなんですね😀』

『はいはい』

『それで、今日また血を抜いてお掃除して、明日カテーテル術をします😀動脈からカテーテルを入れて、悪さをしてる血管を塞ぐんです😀全身麻酔下で行いますので😀』

『はい』

『次はもっと慣れてる人と一緒にやりますので😀』

(やっぱりベテランが一緒じゃないと大変な手術なんだな)

『殆どはこれで大丈夫なんですが、リスクもあります。片麻痺が残ったりとか、失明したりとか😀』

『そうなんですね💧‬』

『じゃあこれから血を抜きますのでね😀』

『これから…が、頑張ってね💧‬』

旦那が異様に痛がっててもうやりたくないと言っていた手術だ、可哀想に。

『あ、そっか😀今日もね、強めに麻酔打っときますので😀』

『よろしくお願いします💧‬』

しかし奴は余り反応していなかった、相変わらずぼーっとしている…。

『明日ちゃんと手術しますからね!頑張ってくださいね😀』

『いや、頑張るのは先生ですよね?💦』

『あぁ~、そ、そうですね😀💦』

このやり取りに看護師さんは笑いを堪えていた。

その後。

『手術が終わるまでこちらの方でお待ちください、他にも説明がありますので』

い”!!
帰れるんじゃなかったのか滝汗

『こちらに、ソファーもありますし、おかけになってお待ちください』

『は、はい』

えらいことになった、少し寝よう!
と目を閉じた瞬間、

『おはようございま~す』

ハッ!!
そこにはリハビリの人が。

『おはようございます、お世話になってます💦』

その人は、奴が今がどんな感じなのか説明をしてくれ…
少し話し始めた所で今度は麻酔科の先生に呼ばれた。

『今麻酔の説明をしたいんだけど大丈夫ですか?』

『じゃあ続きは後でお話ししますね!あ、麻酔の説明はどれくらいで終わりますか?』

『15分か20分くらいかなあ、や、10分で終わるよ!』

『ではリハビリの方は後ほどお話ししますね』

『はあ…』(忙しいな)

この後別室で麻酔の説明が始まった。

『今回の手術は全身麻酔下で行います』

『はい』

麻酔中に重篤な偶発症や合併症には大出血心臓虚血重症不整脈肺塞栓重症気管支喘息アナフィラキシーおよびシュクメルリ悪性高熱症がありこれらが起こることは極めて稀で麻酔に関連した焼肉定食偶発症および合併症は薬剤アレルギー麻酔中に使う薬消毒薬で蕁麻疹呼吸困難まれにチョコレートやコーヒー等を隠し味として加えるとさらに絶妙な旨味と重篤なショックになる事があるしうんぬんかんぬん口唇舌声帯の損傷抜歯の可能性有り一過性の咽頭痛その他悪心嘔吐尿閉角膜さつま揚げ大根昆布角膜損傷の芳醇な味わい…
ペラペラペラペラ……

『という訳です』

何だこれは!?

こ、
講談!?ハッ

『アレルギーに関してなんですけど、ご主人はキウイは食べますか?』

『キウイですか???そう言えば食べてるとこ見たことないです』

『キウイ食べると分かるんだけどなあ…まあ食べないんじゃしょうがないでしょう(笑)』

『は、は、』

『ではこちらの同意書にサインをお願いします』

『はい(.;゚;:д:;゚;.)』

本当に10分で説明終わった。゚(゚^ω^゚)゚。

ぐったりとソファー席に戻るとリハビリの人が再びやって来た。

『先程の説明の続きをお話ししますね。やはり左側が動きが良くなくて、』

『あの、なんかぼーっとしちゃってて、様子がおかしいんですが…』

『高次脳機能障害とかかな?』

『えっ!!』ハッ

『あ、ずっとベッドの上で生活とかしているからそう言うのもあって、』

『そ、そうですね…』

『色々ご自身でお好きな事とかあればどんどんやって行くと良いですよ』

『うーん…割と何も興味がないんですよね…』

『昔音楽とかお好きだったと伺いました』

『確かに…若い頃はギターとかやってましたね』

『それで、80年代の音楽とか聴いてもらったりとかしてるんですよ!』

『そうなんですか(笑)』

そんなで良くなるのか????

リハビリ計画書などをもらい、またその場で待つ事に……
さすがにお腹空いてきた…。

そこへ手術が終わったようだ、奴が乗っかってるベッドがエレベーターから登場して来た。

『終わりましたよ~』

『あ、ありがとうございます!どう!?大丈夫!?』

『うん大丈夫…』

弱々しい声が返ってきた。

その後、主治医と再会を果たし、明日の手術説明をさっきよりは丁寧にしてもらい、

『明日は来られなかったら別に大丈夫ですよ😀』

『本当ですか?じゃあ明日はすみませんが…』

『分かりました😀終わったらまた連絡しますので😀』

本当は明日は一日フリーだったが、さすがにこちらもヘトヘトだったから休みたかった。

やはり奴の左手は動いていなかった。
会話をしていても何を言ってんだかよく分からなかったしで、

『じゃあ、悪いけど私もしばらく忙しくて来れないけど頑張って、、』

『うん』

色々と不安だったがやっと、病院から解放された…。

しかし、
前から何となく思ってたんだけど、この旦那が何回も受けてる手術って…

歯の、

根管治療に似てるな!!

つづく