ゴダールを語る | マダムルージュ

ゴダールを語る

昨日句会を行なった同じ「まちなか文化小屋」で今日は「シネマ塾」。

 

ジャン・リュック・ゴダールの「ヒア&ゼア こことよそ」を上映し、

その後解説と意見交換。

 

解説を友人の映画好きが行うので、誘われた。

 

ゴダールは、なんたって我が青春のアイコンの一人。

喜んで参加した。

 

「ヒア&ゼア こことよそ」は1976年(昭和51年)の制作、

上映は1978年7月22日とある。

 
72年以後3年間いっさいの新作を発表しなかったジャン・リュック・ゴダールが
新しい同志であり、妻であるアンヌ・マリー・ミエヴィルと共に完成させた
メッセージ映画。
55分と短いが、なかなかに分かりづらい。

「ここ」とはテレビをながめるフランス人家族。

「よそ」とはパレスチナ革命の画像。

そしてまた「ここ」は今日、騒音と夕食後宿題にとりかかる前にテレビを見ている子供であり、「よそ」は、昨日であり、イスラエル側の機銃射撃に身をさらして作戦を点検するパレスチナのフェダインたちなのだ。

 

💙

友人の元国語教師は筋金入りの映画好き。

様々な資料をもとに、分かりやすく解説してくれて、納得。

 

20人の参加者の多くは20代の若者。

ゴダールをリアルタイムで観てきた70代は私と解説の友人の他、一人のみ。

 

札幌から参加したという20代男性は、

なかなか生意気に語ったが、ピンと来ない。

「おい、高齢者をなめんなよ。こちとら観てきた映画の数はあんたらとは

比べ物にならんわい!」と言いたいのは、年取った証拠?

あーだめだ!消化不足。後日解説した友人としゃべり尽くしたい。

 

💙

ゴダールは、2022年9月13日、91歳で死去。

ゴダールは日常生活に支障を来す疾患を複数患っており、

居住しているスイスで合法化されている「自殺幇助」(安楽死)を選択。

医師から処方された薬物を使用し亡くなったと伝えられている。

 

こんな本も書かれている。

 

 

当ブログで、ゴダールは何度も登場している。