高橋理子さん | マダムルージュ

高橋理子さん

先週の金曜日はこのかたの講演会へ。

 

円と直線のみで構成された図柄により、

独自の活動を展開するアーティストの高橋理子さん。

 

上の写真で高橋さんが着ているのが、彼女の代表的な着物柄。

 

 

高橋さんの着物姿は、いつも仁王立ち。

 

これにも理由がある。

 

高橋さんは「着物を着た女性というといつも内股で歩き、しぐさも不自然なほど、

いわゆる”女らしさ”を演出している。それに違和感を持つ。

私は仁王立ちの方が、自分らしくいられる」と話していらした。

 

彼女のプロフィールは↓

1977年生まれ、朝霞市出身。着物を表現媒体とした創作活動のほか、日本各地の伝統技術を持った工場や職人とものづくりを行い、その作品は海外においても高く評価されている。新座総合技術高等学校を卒業後、東京藝術大学へ進み、大学院在学中に、仏外務省の招聘により、パリで活動。帰国後、株式会社ヒロコレッジ設立(現在高橋理子株式会社)。

 

 

最近はアディダスとのコラボ製品で知られる。

 

 

 

相撲の九重部屋の浴衣などを手がけているのも面白い。

 

 

結婚してお子さんもいらっしゃる高橋さんは、

ジェンダーフリーやエコ、持続可能な製品作りも強く意識されえいるが、

こうした姿勢に共感してコラボを呼びかけてくる企業があることが素敵だ。

 

大手企業にはこうした感性を持つことがブランド力アップにもつながるが、

さて、わがまちのように、中小・零細企業が多く、生き延びるために必死な企業が

どこまでこうした理念を打ち出せるか?疑問だが、期待したい。

 

 

とかく田舎では、アーティストやデザイナーと称する人たちは

表現技術だけに注力し、おかしな優越感にひたっている人材が多いが

アートやデザインは基本が「人間性」そのものだということを

あらためて気づかせてくれた。

 

講演会場に足を運んでナマの高橋さんに触れたかったが、

時間がなくYouTubeで視聴した。

十分に彼女の魅力が伝わってきた。