大作曲家ワーグナーとバイエルン王ルートヴィヒ2世 | マダムルージュ

大作曲家ワーグナーとバイエルン王ルートヴィヒ2世

何度も見たヴィスコンティの「ルートヴィヒ」(1972年イタリ・アフランス・西ドイツ)。

美貌と狂気の王と言われるルートヴィヒ2世を演じたのはヘルムート・バーガー。

ヴィスコンティのお気に入りである彼以外に考えられないキャスティングだ。

 

 

 

どのシーンでも美しさが際立つが、実在のルートヴィヒ自身も美貌だったようだ。

 

 

 

でも、最後はこのような悲惨な姿になり、非業の死を遂げる。

 

 

昨夜も久しぶりにヴィスコンティの華麗な映像を見たくてU=NEXTで鑑賞。

でも、ワーグナーとのやりとりに切なくなり耐えられなくて中断した。



 

ルートヴィヒは15歳の時に初めてオペラ「ローエングリン」を鑑賞してから

ワーグナーに憑りつかれる。感性豊かな王だった。

 

それをいいことに、ワーグナーはやりたい放題。

ルートヴィヒから金をむしり取り、劇場まで作らせる。(と映画では描かれている)

 

1876年に完成したバイロイト祝祭劇場。

ワーグナーが自身の作品の上演を目的として計画、設計し、

最初に上演された作品は『ニーベルングの指輪』。

 

ここでは、現在も毎年7月から8月にかけて、バイロイト音楽祭が行われている。

ワーグナーのオペラ・歌劇を演目とする。

 

 

映画では、ワーグナーは実に嫌な奴に描かれており、

不倫関係にあった指揮者の妻コジマ(シルヴァーナ・マンガーノが演じている)も

えげつなくお金を無心する。

この女性はリストの娘だったというから驚く。

 

ちなみに、ヒトラーもワーグナーを愛好したことは広く知られている。

 


 

ルートヴィヒが唯一心を寄せるのが従姉であるオーストリア皇后エリーザベト。

 

 

演じるのは美しいロミー・シュナイダー。

でも、エリーザベトも結局はルートヴィヒを翻弄しただけ・・・。

 

エリーザベトも美貌で知られ(一族の血か)、有名な絵が遺っている。

 

 

ワーグナーに利用され、エリーザベトには受け入れられず、家臣には顰蹙を買う

この段階で映画を見るのが辛くなった。で、一時中断。

最近は、年齢のせいか、辛い映画は見られなくなった。

 

 

希望を感じる作品を探して、U-NEXTをサーフィンする日々・・・。

 

 

バイロイト祝祭劇場とともに、ルートヴィヒが遺したイノシュヴァンシュタイン城。

建設途中にルートヴィヒ2世が亡くなり、城の建設は中止され未完成のまま。

映画では人工の洞窟が実に魅力的に描かれていた。一度行ってみたい。