風と共に去りぬ
連休最後は、テレビで「風と共に去りぬ」を見る。
これまで何度も見たし、DVDも持っているので、
改めて見る必要もないかとテレビをつけっぱなしで家事をしていた。
ところが、ついつい見入ってしまった。
何度見てもおもしろい。
スカーレットにぴったりの、ビビアン・リーの傲慢ともいえる美しさ。
まさに美女中の美女。眉毛をぴくっと動かすのも魅力。
クラーク・ゲーブル演じるレット・バトラーのかっこ良さ。
映画は1939年制作。上演時間228分ながら、全く退屈させずに見せる。
80年たっても、この面白さ!まさに時代を超えた名作だ。
物語の面白さ、俳優の魅力、映画としての迫力。全てがそろっている。
芸術作品ではなく、超娯楽大作。現代でいえば「ゴッドファーザー」か。
初めて見たのは中学生のころか。このシーンが強烈に印象的だった。
最後のシーンも有名だが、スカーレットはレットを再び引き寄せると
思うことにしよう。だって、お似合いの2人だもの。
原作を書いたマーガレット・ミッチェルは、アトランタの一主婦。
南北戦争の豊富な知識を背景として
自分の人生体験を叙事的に綴り、一躍ベストセラー作家となった。
この原作に目をつけた、製作者のデイヴィッド・O・セルズニックが
やはりすごい。セルズニックは当時のハリウッドを牛耳っていた超大物。
監督はヴィクター・フレミング、脚本はシドニー・ハワード。
1939年の第12回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演女優賞、
助演女優賞、脚色賞、撮影賞、室内装飾賞、編集賞、特別賞を受賞。
この映画では輝くばかりに美しいビビアン・リー、
その後「欲望という名の電車」でもアカデミー賞を受賞したが、
晩年は心を病み結核で亡くなった。