沖山秀子さん | マダムルージュ

沖山秀子さん

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先日のブログで紹介した「鞍馬天狗のおじさんはー聞き書きアラカン一代」の中で、アラカン氏が女優の沖山秀子さんについて触れていました。

それで、沖山秀子さんのことが、すごく気になっています。
そうしたら、今年の3月21日に不整脈で亡くなっていたんですね。65歳でした。合掌。

今村昌平監督の「神々の深き欲望」で共演したアラカンさんは沖山さんを次のように語っています。
「そら堂々たるものです。まあゆうたら天真らんまん、先天性の露出狂ダ。ほんまに目を疑った、フリマンであらわれた時は。奄美大島の出身やそうですな、日本人離れというよりも、人間離れがしている。そこがまた、この映画では取柄やった、ちょっと今村昌平の他に、あの女優は使いこなせんのとちがいますか?」
アラカンさんの語り口が絶妙なんです。

デビュー間もない頃は、南国的で知的な美女。

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新聞の訃報蘭では次のように紹介されていました。

 映画「神々の深き欲望」(今村昌平監督)でデビュー。「どですかでん」(黒澤明監督)や「陽炎座」(鈴木清順監督)などに出演したほか、ジャズ歌手としても活躍した。(産経新聞)

 女優として、ジャズシンガーとして輝かしい経歴を築く中、人気の絶頂期に結婚、自身の一夜の浮気ですぐに離婚し、恐喝で逮捕、精神病院に入院、飛び降り自殺未遂.....と、私生活では"破天荒"に邁進してきた彼女。芸能界を引退したとき、その人生をこう振り返っています。
「いろいろ失敗した人生だったけど、本当に怖かったのは、千葉の精神病院の独房に入れられた時」と。

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 YouTubeで彼女の「サマータイム」を聞けます。最高です。