女子の算数偏差値が6年になると下がる謎

女子の算数の成績が6年になると下がる謎について

「女子は6年になると算数の偏差値が下がる。」

「女子の算数は失速する」

「男子は算数が6年になると伸びる」

よく聞く、この都市伝説のような噂は一体なぜ起こるのでしょうか？

5年生までの女子の親御さんは、6年になったら大丈夫かしら、、、と心配だと思います。

理由

6年を経験し、難関校の受験を経験し、これらの噂がなぜだかようやくわかりました。それは男子トップ層のSS開成、SS駒東に所属する男子層がエグい算数演習を6年後半のSSでひたすら繰り返し、異様に算数力が上がる為です。

（SSは志望校別特訓の事です。また、麻布と武蔵は記述方面に難問なので、算数の記述力が上がります。）

筑駒、開成、聖光、渋幕、渋渋、駒東などを受験する男子（主にアルファに所属する層）は、実際、どの学校も女子トップ校よりも算数では難問を出す為、男子はイヤでも入試に向けて、6年で算数をスキルアップさせる必要があるのです。

一方、女子の場合は、トップ校の桜蔭でも男子アルファ層が演習するような難問は出ないので、女子にはそもそも、そのような演習は不要なのです。
女子の志望校別特訓は基礎演習を間違えないようスピードをつけてこなす練習となります。

そうなるとどうしても、6年後半の組み分けや模試では、以前は同じ成績で並んでいたはずの男子トップ層と女子トップ層の算数力での差が大きくなり、テストの性質上、最後の大問は男子最難関向けの問題となり、女子はそもそもそのような演習は不要のため、サピで演習してないですから、相対的に女子の算数偏差値は下がります。

しかし、女子の入試には不要なので気にしなくて良いのです。

筑駒は国立なのでちょっと特殊ですが、

筑駒＝開成〉聖光〉渋幕＝渋渋＝駒東〉早稲田＝海城＝桜蔭＝6年後半の算数サピテキスト

という感じでしょうか。

サピのテキストがパーフェクトに解けても、男子上位校の過去問や入試問題を解くには、更に何ステップもレベルアップする必要があるのです。

「〉」の記号の山を一つずつ乗り越えるには物凄いレベルアップが必要となります。

しかし、女子の場合は共学希望の場合でも渋幕や渋渋の問題が解ければ良いだけだし、女子校志望の女子については男子最難関層と争う必要は全くない訳です。

渋幕は入試問題の最後の大門二つは聖光と並ぶくらいの難問ですが、渋幕算数の平均点はそもそも非常に低く、明らかに最後の2問は解けない前提での合格者平均点となってます。つまり最後の2問は解けなくても別に合格できるのです。

男子の場合、聖光算数が問題なく解ける頃には、渋幕の後半の難問も、過去問を何年度分やっても全て正解できるレベルになっています。というか、そうならないとSS開成の通常授業でやっていけなくなる為、強制的にそうなります。それでも開成算数には苦戦するので、SS開成生は更に上を目指して必死に受験直前まで切磋琢磨する必要があるのです。

そりゃ、そんな算数男子と争う方が無謀というものです。全く争う必要なし。

男子は6年になって女子と同じ環境で算数が勝手に伸びるのではなく、男子だけ算数を伸ばさないと難関校はどこも対応できないから、必死に伸ばす必要があるだけなのです。

なので女子は6年秋のSSが始まってから、多少算数の成績が下がっても大丈夫。全く心配いりません。

では、中間層はどうなのか？

男子トップ層に準じて、男子中間層のレベルも同じ偏差値帯の女子校に比べると難しくなっています。つまり中間層でも似たような現象が起こっています。

では、何に気をつければ良いのか？

大切なのは女子の中での順位です。

女子の中での順位が下がっている場合は、SS開成やSS駒東、それに準じる学校を目指す男子のせいなどではなく、ライバルの女子と比べても成績が落ちている為、危険です。なので、女子内の順位だけは、しっかり意識しましょう。

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今月の新刊。もう読んだ？

サピの先生からみた頭の良い子の家庭の特徴が書いてある本。ここに書いてある事、確かに全部やってたわ。