全てのピースが埋まらなくても半分以上埋まってくると完成形が想像しやすくなる。
主役を引き摺り落とされた怒りと悔しさだ。あまりにも突然理解出来たので端的にさす言葉がまだ見つからない。
自己愛性や嫉妬、ミュンヒハウゼン、代理ミュンヒハウゼンだけでは納得しきれない言動も全て繋がった。
パーツは揃っていたけれど、全てを通す糸が無かった。
私が人として親として経験値を積んだのか、父親が他界した事で大量のピースが私の手元に来たのかは不明。
今まで何をどうして幼少期の頃からこんなにも嫌われるのかと苦しんだが、腑に落ちて全ての言動が繋がった。
母親としてのフィルターが、消滅したのかも知れない。
女親は、お腹で十月十日育てるのだから愛情が母性が産まれた時からある。お腹を痛めて産んだ子なんだから。
私もそう思ってた。
だからこそ苦しんできた。
何をしても嫌われる。
何をしても認めて貰えない。
父親が他界した後、母親が依頼した弁護士から大量に家に残る私の幼少期の写真を要りませんか?どうしますか?と聞いてきた。聞かないで燃やすなり棄てるなりすればいいのにと頭の中が謎だったが、母親の性格や行動パターンと、今までの私への言動を『 あんたが産まれるまで自分が私がこの家の主役だったのに!!』という糸で通すと、理解不能だった事が全てひとつ残らず繋がった。
大嫌いだった知人と同じ音の名前を、我が子につけるの?と謎だったが、スタートが身体切って一生消せない傷を残して出してやったのに、主役から蹴り落とした生き物なんだからとの目線にたてば、漢字変えてやっただけでも充分と思う気持ちも寄り添える。
悲しい悔しい、可哀想とか全く湧いてこない。大正解では無いだろうけど今後の戦略を立てるのに非常に役にたつ喜びしか湧いてこない。ロールプレイングゲームで敵地の地図と暗号解読を入手した時の快感に非常に似ている。
謎解きツアーにパートナーが参加した事がある。ホテルを貸し切り1晩かけて謎をとくそうだ。楽しみのポイントイマイチ分からなかったが、パートナーが1晩かけて得ていた喜びはコレに近いのかなと思う。
人生かけて生命かけて、産まれた時から強制参加型の謎解きツアーの夜が明けた。