バタバタしていた日常もあっという間に過ぎ、祖父の状態も変わらず、15日がすぎました。
病院から一本の電話があり、「本日から面会可能です。一回の面会に2人ずつ10分でお願いします。また、ICUですので一週間に2回までとさせていただきます」とのお電話でした。
私はすぐに車を出し面会に向かいました。
祖父がいたのはICU。状態は変わりませんが、一つだけ変わったこととしては、入院時に比べるとルートや機械が減っており身体周りが少しスッキリした印象でした。
私はとにかく手を握り、声をかけ続けました。
もちろん意識、反応はありませんでしたが、祖父の温かさを肌で感じ安心と感動が押し寄せてきました。
そこから状態は変わらず、面会も週に2回必ずいくようにし、病院からのお電話にはすぐとれるようにしていました。
入院してから約2週間。6月が終わろうとしていた時、私たちは祖父の面会に来ていました。
その時ドクターの方がきて、「少しお話しよろしいですか」と一言。
その瞬間、嫌なことしか頭に浮かばなくて心臓がバクバクしていました。
ドクターからの説明は「現在〇〇さんは気管挿管して酸素は安定しています。
酸素の流量を減らしたりして様子も見ましたが、気管挿管を外すことは難しそうです。
このまま、気管挿管するのは本人の体力を考えると厳しいと思います。
またご自身で排痰ができなく、難しい状態です。
私(ドクター)の意見としては気管切開をお勧めします。
本人の負担はもちろん、ご家族や医療者の管理も楽になり、痰の排出も楽に行えるので窒息などの危険性は減ると思います」と説明を受けました。
私は説明を受け止め「一度持ち帰らせてください」と一言残し帰宅しました。
説明を受けたことを家族に説明し直し、みんなの意見を聞きました。
私の意見としては「今自分で排痰もできないし、呼吸管理も1人では難しい。そんな中で挿管状態だと排痰も難しいし、呼吸管理も難しいと思う。それに、気管挿管から気管切開までの期間は約20日だし、本人の負担も考えると切開したほうがいい」と意見を言いました。
家族は知識がない分私に委ねると言ってくれましたが、やっぱりみんなの意見が聞きたかったので、どっちにするかは私に委ねたとしても、今思ってることを話してほしいと意見をもらいました。
家族の意見としては「体に傷がつくのが嫌だ」「祖父の見た目が変わるのが受け入れられるのか不安」という意見もあった中で「祖父の体に負担が減るならしてほしい」「見た目が変わっても祖父は祖父だよ」とプラスの意見もありました。
色々な意見を聞いた中で私たち家族は気管切開をすることに決めました。
それから耳鼻科医と担当医と家族と話し合いを進め、6月21日の14時から手術が決まりました。
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