気管切開の手術も無事に終え、状態は変わらず、私たちは面会に行っては状態を聞き、祖父に声をかけ続けました。


制限がある中でも、自分のこれまでの知識と経験を活かし、家族ができる看護を行ってきました。


寝たきりで褥瘡ができないように体位変換や清拭をこまめに行いこれ以上新しい傷や悪化を防ぐために痛みを増やさないために家族で協力してきました。


血栓ができないようにマッサージをしたり、フットポンプにて予防をしてくださったり私ができることはすべて行ってきました。


そして、私たちから色紙にメッセージを書き病室に置いてもらうことに。


面会に行き、声をかけ続け、懸命な看護を行ってきた結果。


入院してから約1ヶ月が経とうとした時。


わずかではありますが、入院して初めて祖父が反応を見せてくれ、私の手を握ってくれました。


あの時は嬉しかった。自分の看護は間違っていなかったと自信を持てた瞬間でした。


ドクターや看護師さんからは「奇跡ですね。お孫さんが看護師で色々な知識を持っていたおかげやご家族の皆様がこまめに面会に来てくださっていたので反応を見せてくれたんだと思いますよ。」と声をかけていただきました。


この時の私は、奇跡を信じてみてもいいと、祖父なら大丈夫だと思うことができました。


それからも状態は変わらずでしたが、反応は時々見せてくれる日が多くなりました。


しかし、肺のCTや血液データは変わらず悪く安心できたのも束の間でしたが、今を生きている祖父のことを見てあげようと、面会や看護の形は変えず祖父と向き合ってきました。


part8に続く⇨