祖父が入院してから1ヶ月が過ぎた頃7月中旬。
祖父の状態に変化がありました。
血液データに変化があり炎症反応が少し良くなっており、肺のCTも白いところが少なくなっているとのこと。
確かに入院時と比べるとその差は断然変化がありました。
しかし腎機能は悪くなる一方。利尿剤を使うも尿量はわずか。浮腫もあり、全身がパンパンに腫れていました。
炎症はいい方向に向かっているのに、腎臓は悪くなる一方。
また、血圧の変動も激しくなり血圧が低い日は80/30台と報告を受けました。
血圧が低い日は血圧の薬を投与しているとのこと。
祖父の体はここ数週間で変わり、使用する薬も増えていきました。
手術直後は状態も良く、反応があった日も増えていましたが、また振り出しに戻ってしまいました。
私たちが変わらず行ってきたことは、私たち家族ができる看護を行うこと、面会にできるだけ行くこと。この2つだけは家族の中で約束しました。
ドクターの説明では「今は免疫もないし体力も無くなってきてる。さらに首の大きな血管に血栓ができてました。治療法がないわけではないですが、効果が現れていないのが現状です。色々試してみるものの効果が出なかったら正直厳しいです。効果が出たら一般病棟に移れますが、効果が出なかったら難しいかと思われます。ICUに入ってた方でもちろん元気になり病棟移動した人もいますが、〇〇さんの場合、肺、腎機能の悪化があり、心拍数も落ちてきてる状態です。終末期も頭に入れておいてください。そして、延命治療についてです。〇〇さんが心拍数が落ちてきて下顎呼吸や心停止になった時命をお繋げすることについてお話ししますね。私(ドクター)の意見としましては延命はお勧めしません。心臓マッサージにしても肋骨が折れ臓器に刺さり亡くなった人もいます。現在〇〇さんの体力を考えると耐えられないと考えております。しかしながら、その他の処置、治療に関しても延命はご家族の方に判断をしてもらっています。その辺もご家族の皆さんで話し合い決めていただければと思っております。お話しはさせていただきましたけど、我々は諦めていません。最善を尽くしご家族そして何よりご本人さんが良いご決断ができるように頑張っていきます。このような苦しいご判断をさせてしまい申し訳ありません。」と説明を受けました。
状態を見た時に明らかに悪くなっているのは目で見てもわかってしまって、そろそろ危険だということは頭ではわかっていました。
しかし、心では整理できない部分があり私はその場で号泣。心では信じていながらも、実は信じられていない部分もありました。
説明を直接聞けなかった家族にもう一度説明するのも心が苦しく、息ができない感じがありましたが、逃げることだけはしたくなかった。後悔はしてほしくなかった。そして、私だけでは抱えきれなかった。
この想いだけですべて正直に私の意見も添えて連絡しました。
家族からは「△△に負担ばかりかけてごめんね。」
「本当にありがとう」と連絡をもらいました。
私は家族に「私は延命しない方向に考えてる。延命しても、本人を苦しませるだけで、本人が望んでいるのかもわからない。苦しめるだけ苦しめて結局ダメになったら、ただ本人を苦しめただけになってしまうと思ったから。延命をしても長くは生きられない。心停止になって、生きる時間を伸ばすためにあるものであって、長生きのためにあるわけではない。だったら最後は苦しめることなく最後を迎えてほしい」と思ってることを話しました。
家族の意見としては「私に賛成する」との意見も多い中、「少しでも生きててほしい。1秒でも長く生きててほしい。延命してほしい」との意見もあり最終判断は祖母に任されました。
簡単に決めることができず、悩み苦しみながら、あっという間に7月下旬を迎えていました。
私たちはどこかで逃げてたのかもしれない、改めて現実を目の当たりにし、この数週間の状態の変化のスピードの速さに追いつけてなかったのかもしれないです。
part9に続く⇨