延命治療のことについて説明を受けたあの日からあっという間に月日はすぎ、7月も下旬を迎えていました。


たくさん悩んで、泣いて、苦しい思いもたくさんしたけど、苦しい選択だったけど家族が決めた決断は。


       “延命治療をしない〟

選択をしました。

面会時ドクターと看護師さんに時間をいただき家族が決めた決断をお話ししました。

「私たちは祖父を苦しめてまで生きてほしいとは思わないです。確かに初めは少しでも長く生きてくれてたらそれだけでいいと思ってました。でも、これまで祖父が頑張って耐えてきた治療、身体中が機械に繋がれてあるべき姿ではない自分に祖父もがっかりしてたはずなんです。昔からありのままを大事にする人だったので。とても苦しい判断ではありますが、私たちは延命治療を希望しません」このように説明したのを覚えています。


ドクターからは「心苦しい選択をさせてしまい申し訳ありません。ご家族の思いしっかり受け取りました。〇〇さんの最後は苦しめることなく穏やかに過ごせるように努めていきますね。」と言っていただきました。


自分たちで決断したことではありましたが、やはり心の中では整理もついてなく、話しながら涙したのを鮮明に覚えています。


最後に看護師の方から「面会されますか?」と声をかけていただいたので、私たちは迷うことなく「面会させてください」とお願いしました。


私は泣きながら祖父に向かって「私をおいていかないでよ。生きてよ。お願いだから。名前読んでよ。顔を見てよ。」と泣きながら祖父に語りかけたのを覚えています。


家族も泣きながらそれぞれ語りかけていました。


面会が終わった後、ドクターから「面会の制限をなくします。そして、呼吸に関しては問題なさそうなので一般病棟に移したいと思っております。一般病棟では面会の制限もなく、ご家族だけでなく色々な方が面会来られるよう手配することも可能です。ご家族さんとの時間を長く作るために、また〇〇さんに合わせたい方などいらっしゃいましたらぜひお声がけくださいね。」と言っていただきました。


元気になったから一般病棟に移れたのではなく、先が決められているから一般病棟に移れたんだと、違う意味での病棟移動が始まろうとしてました。


延命治療をしないとお話しした日から3日後の8月1日、祖父は一般病棟に移りました。


祖父の身体にたくさんの機械が繋がれている。これだけが状態を確認する最後の方法でした。



一般病棟に移ってからは面会制限もなく、色々な人が面会に来てくださいました。


改めて祖父が心優しく自分よりも周囲の人を優先し、愛されてる人だと改めて感じることができ自慢の祖父だと思いました。


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