夏の終わりは

   他の季節よりずっと名残惜しい


なぜなのかしら?


ふと気づくと 蝉の声が

日に日に弱くなり 

次第に聞こえなくなっている


虫の音が日に日に賑やかになり


月が神々しく 光を放す季節


空を見上げて 切なく 

私の数少ない夏の出来事さえも 愛おしく 


この歳になっても

夏の思い出に浸っている今日この頃です。


その一つに 映画があります。

私は数年前から 夏になると

無性に鑑賞したくなる映画があります。

それは

  「異人たちとの夏」

もう 30年以上も前の映画

ファンタジーホラーです

山田太一さん原作 

大林宣彦監督



私が初めて観た時から 20年以上経った頃

急に頭の片隅に 

「ホラー的で少し寂しい、そして懐かしい、それから名取裕子さん、秋吉久美子さんが艶めかしいそんな映画があったなぁ。」との想いが過り

すぐに検索

ありました

   「異人たちとの夏」

早速 プライムビデオで鑑賞

それから もう5、6年毎年

お盆の頃になると観たくなる映画です。

そしてなぜか

両親の若かりし日を(写真)

思い出す作品です。

今年は 3月に父が他界し 

母も施設に入所して一年が経ち 

私の周りが変化したからでしょうか

特に懐かしく 

切ない想いがヒシヒシと湧いてきました。


そして 今年はもう一作品

夏に観たくなる映画が増えました。

そう 健太郎さん出演の


   ペンションメッツァ

      「道半ば」

      


夏の瑞々しい緑 八ヶ岳の麓のペンション

このロケ地は アシガールのロケ地でもあり

子どもの頃から年に2、3回はドライブしたり

夏休みには泊まりに行く場所でもあります。


私にとって 四季を通して訪れた

八ヶ岳界隈ですが

特に夏の八ヶ岳は大好きで

私にとって夏の象徴なんです。



何はともあれ

 健太郎さんの若々しい

 瑞々しい演技が大好きな作品


そんな事を思いながら

ベランダに出ると やはり秋の風

虫たちの大合唱 

空を見上げると星は輝いているけれど 

今夜は月は見えていない。


見えない月に向かって

 「若君さまー」と吠えたくなりました。


もう一度だけ 蝉の声を聞かせて

と思った 初秋の一日でした