しじみよ、しじみ。
世界で一番可愛いよ。
ぽんちゃん！
世界で一番、可愛らしい。
こんな言葉を、一日に何回語りかけ、何度キスをする事でしょう。
どこの子も、どんな子も、可愛くてたまりません。
でも、うちの子を見ると、やっぱり世界一可愛いと思わずにいられません。
顔かたちだけではなく、その存在そのものが、世界でただひとつの、
世界一の愛おしさなのです。
きっと、みんなそう思ってる。
そうやって、｢お前が一番」と、抱きしめられている子が、今この瞬間に
この世にどれだけいるのかと思うと、とても幸せな気分になれます。
でも。
その一方で、
名もなく、親からも離され、誰に愛されることもなく・・・
人間の身勝手により、葬られていく幾多の命のあることを
同時に思い出さずにはいられません。
何のために生まれてきたの。
生まれてきたからと、そんな理由でどうしてころされなければならないの。
「ぜんこく犬猫助成金リスト」
全国の自治体様ひとつひとつに連絡を取り、犬や猫の不妊去勢手術に助成金を出して
おられる・おられないを調査し、まとめたリストです。
今年で７年目の更新となりました。
私も少しお手伝いをさせていただいております。
のら猫さん、地域猫さんに多くの助成金を出しておられる自治体や、
飼い犬・猫の不妊去勢にも助成して下さる自治体、
金額はまちまちでも、いろんな取り組みがなされています。
たとえ少額でも助成金が設けられているということは、のら猫さんの問題が身近に
あるということだと思います。
少ない予算からでも対策として出すべきであると考えておられる自治体が増えてきたと
感じています。
のら猫さんの問題は、知れば知るほど多くの複雑な問題を含み、
猫の問題というよりむしろ人間同士の問題であると思えます。
そもそもは、人間が作り出したのら猫さんです。
猫が好きな人、猫に関心のない人、猫が嫌いな人。色んな人々がいます。
でも、それらの｢多くの」方々が思っているのは、｢のら猫はいなくなった方がいい」という事です。
好きな人は、不幸な猫が幸せになる・または不幸な命が生まれない方がいいと願うでしょう。
嫌いな人は、単純に猫がここからいなくなればいいと思うでしょう。
もちろん、そのどちらにも属さない人々がいるのも事実ですが。
両者の意見は正反対ですが、いなくなればいいという結論は、同じなんだと思います。
いなくなるにはどうしたらいいのでしょう。
新たな命が生まれつづけなければ、それ以上増える事はないのです。
一代限りの命をきちんと管理し、全うさせてあげられれば、
数年のうちに、問題は解決できると思います。
もちろん、そんなに簡単な事ではありません。
でも、不妊去勢の手術をすること、それは、とても重要な事だと思っています。
しじみは、「えさやり」おじさんのお庭で、のら猫のお母さんから生まれた子です。
保護主さんのおかげで幸い４匹兄弟全てに里親さんが見つかり、
今はそれぞれ幸せに暮らしています。
のら猫のお母さんにも、保護主さんの手により、不妊手術がされました。
このように保護して手術して里親様を見つけたり、TNR活動をしている人がいるかたわら、
おじさんのように、ただただご飯だけをあげている人々がいるのも事実です。
犬の問題。都会では野良犬は見かけることがありませんが、
田舎の方へ行くと、時折野良犬を見かけます。
又、最近は、多頭飼育の崩壊や繁殖業者からの放棄も多くあります。
犬の殺処分は、表面的には減ってきてはいるものの、なくなったわけではありません。
影に、ボランティアさんの大きな努力があるおかげでもあります。
水面下で多くの問題をはらんでいると同時に、
猫とはまた違う問題をかかえているのも事実です。
不妊去勢手術については、いろんな意見がまだまだありますが、
デメリットを上回るメリットがあると、私自身は考えています。
猫と暮らし始めた時、いろんなサイトを見て、可愛い猫の写真やブログを楽しみました。
でも、そうしていくうちに、多くの問題が存在することを知りました。
私に出来ることは何だろう。いろんな制約があり、実際に保護活動その他に参加することは
難しかったのですが、検索のお手伝いや、なにがしかの啓蒙活動なら出来るかもしれない。
そう思い、参加したのが始まりです。
国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱いで判る
これは、動物愛護に関わる人ならだれもが知っている、マハトマ・ガンジーが
おっしゃった言葉です。
いつかこの国にも必ず動物の不必要な殺処分が無くなる日が来る事を願い、
また、その日を必ず見届けたく、
今年も更新のお手伝いをさせていただきました。
「ぜんこく犬猫助成金リスト」
本年度の更新が間もなく完了予定です。
助成金の情報と、全国の自治体のホームページが全て見られるリストです。
是非、ご覧いただき、ご利用いただきたいと願っています。