帰省 | 当てはまる言葉のない

当てはまる言葉のない

青森県出身、東京在住。
独学の駆け出しアーティストのブログです。

こんばんは、Kyoこと中村綾乃です。


実家に帰省しています。
祖母が亡くなり、明日が初七日です。

普段から昼寝してるか、食べてるか、の姿しか見たことがないような人だったので、活発だった祖父が亡くなった時とは違って、なんだか全然実感が湧きませんでした。

親戚や近所の人が集まって賑やかにしてると、むくっと起き上がってくるような気がしました。

亡くなった晩から、青森は日中も夜も本当に良い天候続きです。

家から少し歩いて田畑の続くところに行くと、180度満天の星空です。
こりゃ昔は、空は天井のようになっていて、星が張り付いていると考えてもおかしくないなぁと思いました。

日中も田畑の続く道を散歩しました。
雪の消えた道ばたには、昨年枯れて雪に潰された草と、その下から青々とした草が顔を出しているのが見えました。
植物は力強く、しかし四季をありのままに受け入れ、繰り返しているのだなぁと思いました。

生前、祖父が建てた山小屋に行きました。
周りの杉林の中には山菜のコゴミが大量に生えていました。
茹でて酢味噌で和えて食べます。
祖母が亡くなった日、桜が満開になったのですが、桜以上になぜだか春を感じました。

葬儀がひと通り終わり、いとこたちは東京へ帰り、家の中は静かになりました。

明後日、私も東京へ戻ったら、この広い家の中に母と妹の2人になってしまうと思うと、心配なような申し訳ないような気持ちです。

祖父が亡くなって、家の中は祖母と母、妹は就職で埼玉、という時期がありました。
不安で、私は実家に帰ったほうがいいのではないかと思った時期もありました。
昨年妹は利き手を怪我して、埼玉から実家へ戻ってきました。
今度は祖母がいなくなってしまったけど、母が独りきりになることはなかったので少しホッとしています。

今回帰省するにあたって、『ドローイングとは何か展』でいただいた準大賞の賞状と、カタログ、林さんに撮っていただいた写真を持ってきました。

祖母に見せてやろうと思ったのですが、結局見ることはありませんでした。
でも、親戚一同応援してくれました。

いとこたちや妹と違い、まともな職にもつかず、こんなことやって!!お母さんに苦労かけるんじゃない!!なんて怒られるんじゃないかと思ってました。

内心どうかは分からないけど、東京は素晴らしいところだね、絵が上手いのはじいじに似たんだね、ほら、ばあばにも写真見せておいで、これからも頑張りなさいと言ってくれました。

私はまた東京へ戻ります。
苦労かけるけど、やはりこの道は諦められません。
いつか地元にも私の名が届くように、立ち止まらず、進み続けます。


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