SHINeeを語る | Who am I

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好きなことを好きなときに好きなだけ。全ては自己満なブログ。Kポ雑食モンスター。

 

最近、ジョンヒョンのことがよく頭に浮かんで

久しぶりにSHINeeの昔のライブをたくさん見て、

ぐるぐると考えていた。

やっと、ゆっくり振り返れるくらいには落ち着いたのかもしれない。

 

 

 

あの頃K-POPが好きだった私にとって、SHINeeは新しい時代のアイドルだった。

 

韓国アイドル第2世代は、苦労話が十八番だった。

家庭的な困難、経済的な問題、家族から離れて単身での上京、長く辛い練習生時代、厳しい宿舎生活等々…

みんななにかしらの苦労話を持っていたし、

夢のために人生の全てを賭けてきたバックグラウンドを見せていた。

 

第2世代アイドルがデビュー準備をしていた1990年代後半~2000年代前半の韓国は、国としての状況も今とは結構違っていたのも大きいと思う。

有名になる事やお金持ちになる事への切実さ、ハングリー精神が段違いに強かった。

 

とは言ってもその頃はインターネットも今ほど発展していなかったし、

私も広く情報を知っていた訳ではない。

あくまで狭小な個人的所感になってしまうんだけれど。

とにかくそういう印象があった。

 

そんな中で第2世代の終わりに滑り込んできたSHINeeは、異質な光を放っていた。

 

デビュー直後にどこかの番組でデビューするのに辛かった話はないかときかれて、

「そこまでの苦労は特にしてないです…」

と答えていたのを見て衝撃を受けたのを覚えている。

苦労で売る時代は終わりか、と。

確かにリアリティーなどで見る彼らは穏やかそのもので、

それぞれのマイペースな自己主張も、育ちの良さからくる余裕に見えた。

泥臭さを感じさせず品の良ささえ纏っていたSHINeeは、新しいアイドルの時代を告げていた。

 

 

 

正直デビュー当時は実力派という雰囲気ではなかったし、オーラみたいなものも少なかったと思う。

RingDingDongあたりから知名度は高かったけど、まだ垢抜けない雰囲気で。

Sherlockの頃かな、SHINeeここまで来たのかって驚いたのは。

そこからDream Girl~Everybodyの流れで、行けるところまで行ってしまった、アイドルとして極まったと感じた。

これからどんなに曲や活動で微妙なことがあったとしても、人気を保っていけるだけの地位と存在感が盤石に確立されたな、と。

デビューから5年でそこまできたのだ。

 

SHINeeのすごいところは、5人とも同じ熱量でステージを作ってくれる所だと思う。

そしてさらにすごいのはそれを継続してこられたところ。

アイドルって、やっぱり時が経つほどこなれ感が出てしまって、

ステージへの熱がどんどん減ってしまうのが常なんだけど。

SHINeeはその逆だった。

時が経つにつれてどんどん熟練していく技術力、

それらに比例するようにどんどん上がっていく熱量。

ギラギラした目つきで力の限りやりきるステージの気迫は凄まじく、デビュー当初よりもずっと切実に見えた。

ぐっと垢抜けてそれぞれ存在感が出たのはもちろん、目が離せない鬼気迫るステージを作るようになった。

もちろん曲によって程よく力を抜くことも出来て、それが手抜きでなく自信に裏付けられた余裕であることを感じさせるオーラがあった。

グループとして1つになって最良のステージを届ける術が、アイドルの中でトップレベルだと思う。

 

そしてそれは本当に、たゆまぬ努力そのものだ。

SHINeeの成長は、毎ステージ毎ステージどれだけ真摯に向き合ってきたかの証明だ。

アイドル活動もすごく多角的になって、ステージでおざなりな人もそれ以外の活動で注目されて売れてたりする。

そもそもそれ以前に、人間である以上ムラが出るのは当然なのに。

そんな中で、腐らず素敵なステージをつくり続けてきてくれたこと。

プロフェッショナル集団なんだよな、SHINeeって。

職人なのよ、匠なのよ、アイドルの。

 

 

それでもなお私の中でのSHINeeは、デビュー当時の穏やかな少年たちのイメージのままだった。

そんな訳ないのにね、他人のイメージって本当に勝手だよね。

 

スジュやエクソみたいな売られ方じゃなく、正統派アイドルとして大手のSM事務所で管理され。

それで売れるべくして世に送り出されて、期待に違わず着々と売れ続けた。

本当に…当たり前のように売れてたけど、全然当たり前じゃなくて。

特にSHINeeが活動してきた時期は、KPOPという業界自体も過渡期にあった激動の時代だったと思う。

偉業なのよ、その中でこうして活動を続けてこれたこと。

その偉業を成し遂げるのに、のほほんとだけ生きてこられた訳ないのに…。

 

どうして私たちは、勝手に他人を型にはめてしまうんだろう。

目には見えない背景があること、どうして忘れてしまうんだろう。

 

 

希薄な繋がりすらなく、私にできることなんて何もないけれど。

素晴らしいエンターテイメントを与え続けてくれたSHINeeというグループに、陰ながら敬意を表したい。

 

SHINeeは本当に、最高のグループです。