不祥事続く鹿児島県警 交通事故の書類22通偽造の元警官に有罪判決
2024年7月8日 朝日新聞デジタル
交通事故の当事者に取り調べをしないまま 虚偽の供述調書を作成するなどしたとして、
虚偽有印公文書作成・同行使や公用文書毀棄(キキ)の罪に問われた鹿児島県警姶良(アイラ)署交通課
の元巡査部長、森重仁志被告(53)=鹿児島県姶良市=の判決公判が8日、鹿児島地裁であった。
小泉満理子裁判長は懲役2年6カ月執行猶予4年(求刑懲役2年6カ月)を言い渡した。
判決によると、森重被告は 2019年9月~22年2月、10件の交通事故の捜査で22通の虚偽の書類を
作成し、上司らに提出した。また、21年8月に起きた交通事故の捜査書類を署から持ち出して自宅に
隠した。小泉裁判長は「 事件処理が遅れており、虚偽の内容の捜査書類を作成して楽に処理した
かったという動機は身勝手といわざるをえない 」と指摘した。
鹿児島県警をめぐっては 今年、現職警官3人と前生活安全部長の計4人が逮捕されるなど不祥事
が相次いでおり、警察庁が6月から特別監察を進めている。
5月16日 NHK
鹿児島県警の元巡査部長が交通事故を処理する際、当事者に話を聞かずに虚偽の供述調書を
作成したなどとして、虚偽有印公文書作成などの罪で在宅起訴されました。
在宅起訴されたのは 鹿児島県警の元巡査部長、森重仁志被告(53)です。
起訴状によりますと、元巡査部長は 交通事故の捜査を担当していましたが、令和元年から3年
にかけて発生したあわせて10件の事故で、実際には当事者から話を聞いていないにも関わらず、
虚偽の供述調書や現場の報告書を作成していたなどとして、虚偽有印公文書作成などの罪に
問われています。
県警は去年5月、元巡査部長が担当した交通事故の捜査書類73通について、偽造された疑い
があると発表し、このうち 24通などについて 虚偽の文書を作成した疑いなどで 書類送検して
いました。
元巡査部長は 停職6か月の懲戒処分を受け、退職しています。
元巡査部長の初公判は 今月24日に鹿児島地方裁判所で開かれます。