三菱UFJ銀と系列2証券に処分勧告、違法に情報共有 役員関与も

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[東京 14日 ロイター] 証券取引等監視委員会は14日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)(8306.T), opens new tab 傘下の三菱UFJ銀行三菱UFJモルガン・スタンレー証券

モルガン・スタンレーMUFG証券を行政処分するよう金融庁に勧告した。

 

 顧客情報を無断で共有し 営業活動に使っていた。役員が関与した事案もあった。金融商品取引法に

違反する行為で、金融庁は、業務改善命令などの行政処分を検討する。

   金商法では、顧客が不利益を被らないようにするため、グループ内の銀行、証券会社の間で

顧客の同意を得ずに 情報を共有することを制限する「ファイアウオール(FW)規制」がある。

 

   三菱UFJ銀行と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の間では、少なくとも10回にわたり違法な

非公開情報の授受が行われていた。同行の専務執行役員(当時) や 同証券の副社長(当時)が

関与している状況も確認された。社内での法人関係情報の管理体制の不備も見つかった。

   このほか三菱UFJ銀行が、融資をする条件として、顧客の公募増資の実施に際して、引き受けシェア

を拡大する交渉を行うなどの行為があった。