AIの開発と利用を禁じられない要因のひとつは、

 「科学・技術の発展は 基本的に善」であるとする信仰、

 つまり、科学・技術を肯定する 素朴な信念があるだろう。

 

                     合掌

 

AI兵器規制、26年までの達成困難 「リスク理解を」―中満国連次長

              2024年06月14日  時事ドットコム 

  国連の中満泉軍縮担当上級代表(事務次長)は13日、人工知能(AI)を使い人間の判断を

 介さず目標を選定、攻撃する「自律型致死兵器システム(LAWS)」を法的に禁じる国際枠組みの

 2026年までの設立は「 現実的にかなり厳しい 」との考えを示した。

   オンラインで記者団の取材に応じた。グテレス事務総長は 26年までの整備を提唱している。

        AI兵器、戦局を左右 ウクライナが「実験場」に ― 歯止めなき開発に懸念も

    中満氏は、一番の問題は LAWS開発を進める軍事大国の後ろ向きな姿勢だと指摘。

   「 政治的意思の醸成が不可欠だ 」と強調し、LAWSがもたらす リスクを全ての国が真剣に

    理解する必要があると訴えた。

 

        国連 中満事務次長 AIの軍事利用 “国際的な規制の策定急ぐ” 

                                               2024年5月8日        NHK 

        AI=人工知能の軍事利用をめぐって各国で開発が進むなか、標的の選定から攻撃までを

  人間の指示なしに行う兵器が登場する懸念が 強まっています。 こうした中、国連の

      軍縮部門トップ、中満泉事務次長が NHKのインタビューに応じ 国際的な規制の策定を急ぐ

      考えを示しました。

        AIの軍事利用をめぐっては、ガザ地区やウクライナで AIを利用した兵器などが投入されて

      いるほか、各国で 開発が進んでいます。

          こうした現状に 国連の軍縮部門トップの中満泉事務次長がNHKのインタビューに応じ

      「 戦争の中で 実際に使用される現実が、目の前に出てきているということで 本当に危機感を

       持っている。将来的には、戦争のありよう、戦い方が大きく変わってしまうのではないか 」

       と述べ、強い危機感を示しました。

          なかでも 標的の選定から攻撃までを 人間の指示なしに行うLAWS=自律型致死兵器システム

        と呼ばれる兵器については、国際的なルールがないことから、去年、国連のグテーレス事務総長

        が 再来年までに 法的拘束力のある枠組みを採択するよう加盟国に呼びかけています。

           ただ 規制に向けた議論について 中満事務次長は「 軍事大国は できれば 自分たちが先を

         行って LAWSの開発で優位を持ち、交渉における立ち位置をより優位なものにしていこう

         という意図がある 」と述べ、すでに開発を進めている国とその他の国との溝があると指摘

         しました。

           そのうえで テロ組織などが AIを悪用するおそれもあるとして「 すべての国家、すべての人々

         に対して、非常に大きな悪影響があるだろう という共通の問題意識というのを まず構築して

         いく 」と述べ、国際社会の機運の醸成に努めながら ルール作りを急ぐ考えを示しました。