コカ・コーラ社は「知らなかった」でいいのか 

                           Mrs.Green Apple『コロンブス』問題 歌詞から推察できるタイアップの問題点

                                          西脇亨輔    2024.06.16          ENCOUNT

 

 

  さすが、芸術家である。

 

  世の道徳への忖度を優先して、芸術はつくるものではない。

  この「Mrs. GREEN APPLE」という音楽グループは、
  自らの内の感興を、
  このような表現で形にしたのであろう。
 
  彼らは まさに、今の日本人の心象風景を、
  率直に表現している。
  つまり、欧米への卑屈なまでの礼賛と、
  それにあやかりたい 卑しい願望である。
 
 
  日本コカコーラの親会社は、
  北米先住民のジェノサイドで、
  その土地を奪った国・アメリカ合衆国の企業であり、
  彼らの祖先の残虐行為のおかげで、現在の地位を築いたのである。
                   
                    2020年東京オリンピックの聖火リレーで走る宣伝カー
                                       (日野・プロフィア)
  つまり、「コロンブス」は、
  この企業の来歴への 皮肉を込めた礼賛となっているが、
  コカ・コーラにとっては、
  何の違和感もなかったはずである。
 
                       合掌
 

 

日本コカ・コーラ「いかなる差別も容認していない」

公開停止のミセス新曲めぐりコメント…MV内容事前に把握せず

                                         2024年06月13日            弁護士ドットコム

 ミュージックビデオ(MV)の内容が人種差別的だとして炎上し、動画の公開停止に至った3人組

ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」の楽曲『コロンブス』をめぐり、日本コカ・コーラ社が

6月13日、「 コカ・コーラ社はいかなる差別も容認しておりません。今回の事態を遺憾に受け止めて

おります 」と弁護士ドットコムニュースの取材に答えた。

   同社によれば、キャンペーンソングである同曲のMVについて、事前に内容を把握していなかった

としている。楽曲を使ったすべての広告素材の放映を停止したという。

 

⚫︎炎上の経緯

  『コロンブス』は3人組ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」の新曲で、問題となったMVは、

コカ・コーラの「Coke STUDIO」キャンペーンソングとして 6月12日に公開されていた。

   MVでは、コロンブスやナポレオンなど、歴史上の人物に扮したメンバーが 類人猿に文明を伝え、

人力車を引かせる内容が含まれていた。コロンブスは 植民地支配や先住民虐殺など 負の一面も

取り扱われることから「 人種差別的だ 」として SNSで炎上していた。

コロンブスたちが類人猿に人力車を引かせるシーン(動画から)

   ミセスが所属する ユニバーサル・ミュージックは 6月13日、「 歴史や文化的な背景への理解に

欠ける表現が含まれていたため、公開を停止することといたしました 」と説明したうえで

「 当社における公開前の確認が不十分であり、皆様に ご迷惑をおかけしたことを深く お詫び

申し上げます 」と謝罪した上で、動画を公開停止とした。

 

   また、メンバーの大森元貴さん(Vo/Gt)も「 我々の配慮不足が何よりの原因です 」などとする

声明を発表してお詫びした。

キャンペーンに起用していた日本コカ・コーラ社は 13日夜、弁護士ドットコムニュースの取材に

コメントを寄せた。

「 コカ・コーラ社は いかなる差別も容認しておりません。今回の事態を遺憾に受け止めております。

本楽曲を使用した すべての広告素材の放映を停止させていただきました。 また、弊社では

ミュージックビデオの内容に関しましては、事前に把握をしておりません。 」

 

 

 🔶「ミセス、なぜ炎上?」

         日本人だけがわからないコロンブスのヤバすぎる問題とは?

            2024.6.14    ダイヤモンド・オンライン