「あまりにも我々が聞いていた話とは違い…」 「どちらが本当なのか」
元防衛大臣・江渡聡徳衆議院議員の発言巡り 地元経済界が政府へ真偽を確認するため質問状
2024年5月16日 ATV青森テレビ
元防衛大臣・江渡聡徳衆議院議員の発言が波紋を広げています。
海上自衛隊大湊地方隊が 神奈川県の横須賀地方隊へ統合することになった要因に、青森県や地元・
むつ市などが「 地域としての活動が少なかった 」ことを挙げていて、地元経済界が 政府へ真偽を
確認するため質問状を送りました。
【画像で見る】江渡議員の発言巡り 地元経済界が政府へ真偽を確認するため質問状
青森1区選出で、元防衛大臣の江渡聡徳衆院議員は、先週土曜日・11日に開かれた会合に
出席しました。 このなかで、触れたのが 今 国会で成立した自衛隊法の改正に伴う、むつ市にある
海上自衛隊大湊地方隊の今年度中の横須賀地方隊への統合です。
統合が検討された段階での県・むつ市などの対応について 次のように述べました。
自民党・江渡聡徳衆議院議員 「 今の宮下知事、むつの山本市長にもお願いしたりしてはいたのです
が『 そこまではならないだろう 』というところが もしかしてあったのかもしれない 」
「 結果的に県として、地域としての活動が少なかったということで、今回 そういう状況になって
しまった 」
大湊地方隊を巡っては 2023年8月、一部で統合の検討が報道されたことを受け、むつ市の
山本知也市長は 防衛省を訪れ 当時の浜田靖一大臣へ、体制の維持・強化を要望しました。
これを踏まえ、むつ市は 週明けの13日に防衛省に対して 大湊地方隊の統合は 地域の要望活動が
少なかったためかを確認する質問状を送付していました。
むつ市・齋藤友彦副市長 「 我々としては、今回の件で異なる事情になっているのかどうか
というのを確認させていただきたいという意図で質問をさせていただいている 」
また、むつ市と同様の質問状を 商工会議所など8団体が連名で大湊地方隊の再編を巡り自民党の
岸田総裁と木原稔防衛大臣、それに自民党県連へ提出しています。
むつ商工会議所・内田大輔会頭 「 江渡先生のご発言については、あまりにも 我々が聞いていた話
とは違いましたので、どちらが本当なのかということを含め、まずお聞きしたい 」
質問状の回答期限は 自民党県連は 5月24日まで、岸田総裁と木原防衛大臣は 31日までで、
県連には 発言が事実でなかった場合には、党として撤回や謝罪などの準備があるかも回答することを
求めています。