2024/02/28 読売新聞
【ロンドン=蒔田一彦、ブリュッセル=酒井圭吾】ハンガリー議会の承認で26日、スウェーデン
の加盟が決まった北大西洋条約機構(NATO)は、北欧全体に拡大して32か国体制となる。
昨年4月のフィンランドに続く加盟により、ロシアが戦略的に重視するバルト海や北極圏で、
ロシア軍の活動を監視する態勢が強化される。
スウェーデンの加盟には、批准文書への署名などの手続きが残っているが、数日中にも完了
する見込みだ。NATO関係者によると、3月1日にブリュッセルの本部で加盟式典が行われる
方向で調整が進んでいる。
ハンガリー議会の承認を受け、スウェーデンのウルフ・クリステション首相は26日、
「今日は歴史的な日だ」とX(旧ツイッター)に投稿した。NATO加盟は、スウェーデンが
約200年続けた中立・非同盟政策からの転換を意味する。
AP通信によると、この日の記者会見では、「大きな一歩だが、とても自然な一歩だ」とし、
「平和と自由のために協力する多数の民主主義国家の中に新たな居場所を見つけた」と述べた。
新規加盟には 全加盟国の承認が必要で、米国などは 唯一未承認だったハンガリーへの圧力を
強めていた。米国のジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官は声明で、「スウェーデン
は 有能な軍隊を持つ強力な民主主義国家だ。(加盟で)米国と同盟国はより安全になる」
と歓迎した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は26日、「 スウェーデンの加盟で
バルト海は NATOと平和の海に変わった。ウクライナが33か国目の加盟国になれば、黒海も
そうなる 」とXに投稿し、加盟への意欲を改めて示した。
NATO加盟手続き完了へ スウェーデン、首相が訪米:東京新聞 2024年3月7日
2023年7月28日 ロイター
[ストックホルム 27日 ロイター] - スウェーデンのクリステション首相は27日、
国内のデモで イスラム教の聖典コーランが燃やされるなどしてイスラム諸国から抗議の声
が上がっている問題を巡り、デモが続いた場合の影響を危惧していると述べた。
クリステション氏は スウェーデンの通信社TTの取材で、コーランを冒涜するデモ実施
の許可申請が 警察当局にまた提出されていると説明。「 仮に申請が許可されれば 深刻な
事態が生じる恐れがある。それによって 何が起きるのかを非常に心配している 」と述べた。 デモを認めるかどうかの判断は 警察が行うという。
トルコを含むイスラム諸国は スウェーデンのデモに反発している。スウェーデンは
北大西洋条約機構(NATO)加盟を申請しており、承認には トルコの支持が必要だ。
イラクの首都バグダッドでは 20日、コーランを燃やす計画に抗議する人々が スウェーデン大使館
に突入し、放火した。
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● 犯罪発生状況、防犯対策
1 犯罪発生状況
スウェーデンにおける 2022年の犯罪統計によると、警察等への通報件数は 約148万件
(1,477,470 件(刑法犯1,170,761件、特別法犯276,709件)、人口 10 万人当たり 13,803件)
となっています。
計上方法の違いから 日本との単純比較は困難ですが、例えば、国連薬物犯罪事務所(UNODC)
の統計によれば、故意の殺人の人口 10万人当たりの被害者数は、2021年の数値で 日本が 0.23人、
スウェーデンが 1.08 人にのぼります。
2021年の犯罪統計と比較すると、警察等への通報件数は 33,087件減少していますが、主に
ギャング間の抗争による発砲事件(2022年:391件、2023年:363件)や 爆発物関係の事件
(2022年:191件、2023年:351件)は 依然として高い水準で推移しています。
こうしたことから、一般に「 治安が良い 」と認識されているスウェーデンですが、犯罪に対しては
油断することなく、十分に警戒することが必要です。
2 日本人の犯罪被害例
日本人の被害例は 以下のとおりです。
(1)ホテルで ビュッフェ形式の朝食の最中、友人が同じテーブルに座っていたため安心して
バッグをイスに残したまま食事を取りに行き、座席に戻ったときにはバッグがなくなっていた。
(2)ツアーバスに貴重品入りの鞄を置いたまま観光に出て、見学が終わってバスに戻ったところ、
座席に置いてあった鞄がなくなっていた。
(3)旧市街(ガムラスタン)の混雑する店内で お土産を選んでいたところ、会計時、閉まっていた
はずのリュックサックのチャックが開いており、中に入っていた財布がなくなっていた。
(4)市街地を散策中、男とすれちがいざまに 鞄をひったくられた。男は 路上に待機していた
仲間の車両に乗り込み逃走した。
3 犯罪被害場所
日本人から犯罪被害が 特に多く報告されている主な場所は 以下のとおりです。
・・・・
5 テロ・誘拐
(1)テロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢
・・・
(2)2023年8月、スウェーデン政府は スウェーデンにおけるテロ脅威レベルを 5段階中の3段階目
(増大した)から 4段階目(高い)に引き上げました。
テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の治安情報の収集に努めてください。
また、テロの標的となりやすい場所(※)を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な状況
を察知した場合は速やかにその場を離れるなど、安全の確保に一層努めてください。
※ 観光施設やその周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、
スーパーマーケット、ナイトクラブ、映画館、公共交通機関等人が多く集まる施設、教会、
モスク、シナゴーグ等の宗教関係施設、政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)
(3)万が一不測の事態に巻き込まれた場合の対応として、次の点を参考にしてください。
・・・
6 ギャングによる抗争
近年、違法薬物取引を巡るギャング間の抗争や内部抗争に起因して、ストックホルム県、
ヴェストラ・ヨータランド県(ヨーテボリ所在)、スコーネ県(マルメ所在)の都市部近郊の
一部地域等を中心に、爆破事件 や 銃の発砲事件が頻発しています。一般市民を直接の標的とした
ものではありませんが、誤って銃撃されたり、標的の近隣住民が爆発に巻き込まれたり等、実際に
被害が及んでいる事例がありますので、併せご留意ください。
5位 インド
4位 イギリス(イングランド及びウェールズ)
統計によると、スウェーデン人女性の4人に1人は レイプの被害者であることが判明しています。
しかし、レイプの件数で見ると、その増え方は さらに深刻な状況になっており、
1975年、警察に届けられたレイプの件数は わずか 421件でしたが、2014年には 6,620件になり、
1,472% も増加しました。
世界的に見ても、スウェーデンは 女性にとって ずっと危険な場所であると言えそうです。
さらに、スウェーデンは ヨーロッパで 最もレイプの発生率が高い国です。
スウェーデン 国家犯罪防止評議会(Brå)によると、2013年、スウェーデンの警察に報告された
レイプ事件は 人口10万人あたり63件だったとされています。
スウェーデンのレイプ危機擁護団体によると、スウェーデン人女性の3人に1人は、10代を
過ぎるまでに性的暴行を受けたことがあるそうです。
2013年上半期には、ストックホルムで1,000人以上の スウェーデン 人女性が イスラム系移民
に レイプされたと報告し、そのうち 300人以上が 15歳以下でした。
夫婦間でもレイプ成立!スウェーデンの性犯罪⑥ | ズボラな北欧スウェーデンLife
スウェーデンにおけるレイプ犯罪 - 井出草平の研究ノート (hatenablog.com)