米国務長官、ガザ情勢めぐる内部批判を認める 職員へのメールで

                  2023.11.14   CNN.co.jp

(CNN) ブリンケン米国務長官は13日、国務省職員へのメールで、パレスチナ自治区ガザ地区

    情勢への対応に、同省内部から 批判の声が上がっていることを認めた。

    米政府の対応をめぐっては 国務省にとどまらず、広く バイデン政権全体で 内部からの批判が

    強まっている。

       先週は 米国際開発庁(USAID)の職員数百人が、停戦を求める公開書簡に署名した。

    国務省内部で 抗議メモが回覧されているとの情報もある。同省では 先月、政権の政策に抗議して

    職員が辞任した。

       ブリンケン氏は メールの中で「 この危機が引き起こす苦難を見て、皆さんの多くが個人的に

    深い衝撃を受けていることは承知している 」「 私自身も胸が痛む 」と述べ、「 省内には 私たち

    の対応に同意せず、改善点について 異なる意見を持つ人もいるだろう 」と認めた。

    同氏は そのうえで、職員の意見に耳を傾けるフォーラムを開催し、その声を政策に反映している

    と強調した。

 

       ブリンケン氏は また、最近の中東、アジア歴訪を振り返り、米国の目標が 紛争の早期終結と

     国際人道法に基づいたイスラエルの権利、義務への支持、テロ攻撃の再発防止であることに

     変わりはない と説明。一方で パレスチナ住民の苦難を軽減する努力が必要だと指摘し、ガザ地区

     に パレスチナ主導の統治機構を確立するべき との立場を改めて示した。

 

       国務省のミラー報道官は 同日、内部に多様な意見があり、発言が奨励されることは 同省の強み

      だと主張した。