国内事情を、外国に押し付けるフランス人の傲慢 | kyomutekisonzaironのブログ

       仏政府、国内最大のイスラム系学校への助成打ち切りへ     2023年12月11日

     

     

    スカーフ着用めぐり死亡のイラン人女性家族、当局が出国阻止 

       仏で娘の「人権賞」受賞を予定 

                                           2023年12月10日     BBCニュース

        イランで 2022年に、髪の毛を覆うよう女性に義務づけた法律に違反したとして

    道徳警察に逮捕され、その後に死亡した クルド系女性マサ・アミニさん(22)の家族が、

    イラン当局に フランスへの渡航を阻止された。家族の弁護士が 9日に明らかにした。

     

        家族は フランスで、アミニさんの死後に授与が決まった、優れた人権活動家を称える賞を

    受け取る予定だった。

    弁護士によると、アミニさんの両親ときょうだいは、飛行機に搭乗するのを阻止され、パスポート

    を没収された。

     

        欧州議会は、優れた人権活動家に贈る「思想と自由のためのサハロフ賞」をアミニさんに授与

    アミニさんの家族は これを受け取るため、フランス東部ストラスブールに向かおうとしていた。

    弁護士は、アミニさんの家族は 有効なビザ(査証)があるにも関わらず出国を禁止されたと主張した。

     

      アミニさんは 2022年9月、頭髪を覆うスカーフを適切に着けていなかったとして道徳警察に

    逮捕された。目撃者によると、アミニさんは 警察車両の中で殴られ、その後、意識不明に陥った。

    アミニさんは 3日後に、首都テヘラン市内の病院で死亡した。イラン当局は アミニさんを不当に

    扱ってはいないとし、心臓発作で死亡したと主張した。

     

       アミニさんの死を機に、イランでは 前例のない抗議行動が起きた

    欧州議会は 10月、アミニさんと、アミニさんの死がきっかけとなった「女性、命、自由」の

    スローガンを掲げる世界的運動に、「サハロフ賞」を授与すると発表した。

       家族の弁護士シリン・アルダカニ氏は AFP通信に対し、アミニさんの家族が「 サハロフ賞を

    受け取るためフランスに向かうはずだったが、飛行機への搭乗を禁止された 」と述べた。

    「 犠牲者家族が 国際社会で話すことを阻止するため、(イラン当局者が)これほど 動員された

    のは初めて 」だという。

     

       欧州議会のロベルタ・メツォラ議長は、一家の渡航を禁止する「決定の撤回」をイランに求めた。

    「 一家は 来週火曜日(12日)、イランの勇敢な女性たちとともに、ストラスブールにある欧州議会

    でサハロフ賞を受賞する 」と、メツォラ議長は ソーシャルメディアに投稿した。「 事実を

    封じこめることはできない 」。

     

        アミニさんの死から1年となった9月16日、父親アムジャドさんが イラン革命防衛隊(IRGC)

    に拘束され、娘の命日の追悼をやめるよう警告されたと、クルド人支援団体「Hengaw」や、

    ノルウェー拠点の人権団体イラン・ヒューマン・ライツ(IHR)などが報告している。

       世界各地では 数千人が、この節目の日に街頭に出て抗議活動を行った。アムジャドさんは

    その後、釈放された。

                         (英語記事 Mahsa Amini's family stopped on way to collect award

     

       ★フランス、全身覆う「アバヤ」を公立校で禁止へ 新教育相が発表 

                  2023年8月28日   BBCニュース

       フランスのガブリエル・アタル教育相は 27日、一部のムスリム(イスラム教徒)女性が着る、

        ゆるやかに全身を覆う「アバヤ」について、公立校での着用を禁止すると発表した。

        9月4日の新年度から規制を適用するとしている。

           フランスでは、世俗主義に反するとして、公立校や政府機関の建物で宗教的象徴をまとうこと

        が厳しく禁じられている。

        頭髪を覆うスカーフは、2004年から 公立校での着用が認められていない。

     

           今夏に 34歳で教育相に任命されたばかりのアタル氏はテレビ番組で、「 教室に入った時に、

        見た目で 生徒の宗教を特定できてはいけない 」と説明。「 学校でのアバヤ着用を禁止すると

        決めた 」と述べた。

           学校でのアバヤ着用をめぐっては、数カ月にわたって議論が続いてきた。

        学校で アバヤを着る生徒が増える中、政治的な対立が起きている。

        右派政党が禁止を求める一方で、左派政党は ムスリム女性や少女の権利の侵害を懸念している。

     

          アタル氏は、「 世俗主義は、学校を通じて自らを解放する自由を意味する 」と述べ、

         アバヤは「 学校という世俗的聖域に対して 共和国が持つ抵抗力を試す宗教行為 」だと主張した。

         その上で、夏休み明けの学校再開までに、全国レベルの明確なルールを示すと述べた。

      

            仏行政裁判所、水着「ブルキニ」禁止を支持 グルノーブル市の規制緩和を阻止(2022年6月)

            仏デカトロン、ランニング用ヒジャブの販売取りやめ 「中傷の波」受け(2019年2月)

     

             フランス政府は 2010年、公共の場での顔を覆うヴェールの着用を禁止。500万人超の

           ムスリム・コミュニティーから怒りを買った。

           同国では 19世紀以来、キリスト教カトリック教会の影響を公的教育から排除するため、

           大きな十字架などのキリスト教のシンボルを含め、学校での宗教的象徴の使用を 厳しく禁止

           してきた。

               また、人口分布の変化を反映し、長年にわたって 法律を更新してきた。現在では 禁止事項

           に イスラム教のスカーフやユダヤ教のキッパも含まれるが、アバヤが 全面的に禁止された

           ことはない。

             イスラム教の宗教的象徴をめぐっては、2020年に パリ近郊で、預言者ムハンマドの風刺画

           を教材として 生徒たちに見せた教師が 首を切断されて殺害された事件以降、議論が活発化

           している。

              仏ムスリム評議会(CFCM)は、衣服だけでは「宗教的象徴」にならないとしている。